第二十六話『先にイクの、反則ですよ?』
誠司が**“全部出した”あとの回――**
そう、これは“読者が先に感極まってイっちゃう”という、
作家あるあるだけど下ネタとしても完璧なダブルミーニングタイトル!!!
ではいこう……
読者が先に逝ってしまった、感情暴走の地獄回!!
連載第4話がアップされた翌朝。
誠司は久々にスッキリと目覚めた。
全部出した感。やりきった感。
“これ以上はない”と思えた初めての原稿。
が――
スマホ通知、爆裂。
【泣いた】
【読んでる途中で“あ、これヤバいやつだ”って思ってた】
【最後の2行、ズルすぎ。何回もイかされた】
【……先に泣かせるの、反則です】
「待って!? 泣かせようとはしたけど、
イかせようとはしてねえよ!?!?」
カタスミ書房の休憩所にて。
誠司は一人、スマホの画面を見ながら震えていた。
「読者が先に“イって”どうすんだよ……!
俺、やっと“出した”ばっかなんだぞ……!」
そこに、三ツ谷からのLINE。
【先生。】
【感想、すごいことになってます】
【でも……あえてひとこと、言わせてください】
(……え、まさかクレーム!?)
誠司、震える指で開く。
【“先にイくの”、反則ですよ?】
【ちゃんと、タイミング合わせてください】
【私はまだ、途中だったのに】
誠司、スマホごと崩れ落ちる。
「なんなんだよこの人は……!
本編より“編集コメント”の方がえっちいわ!!」
だがそのとき、彼は気づいた。
読者も、三ツ谷も――
ちゃんと“受け取ってくれてる”。
「……じゃあ今度は、
“ちゃんと一緒にイける原稿”、書かなきゃな」
つづく
次回予告:
第二十七話『一緒に、出そうか?』
三ツ谷との共同企画、まさかの“共著構想”浮上!?
“二人で出す”とは何かを、誠司は知ることになる――!




