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第二十七話:一緒に、出そうか?
打ち合わせの帰り道。
誠司と三ツ谷は、編集部近くの喫茶店にいた。
さっきまで話していたのは、
“読者感想の波”と、“次の展開”。
でもふいに、三ツ谷が言った。
「先生、“一緒に出す”って考えたこと、あります?」
誠司、口にしていたアイスコーヒーを盛大に噴き出す。
「い、いやいやいや!! 一緒って……どの意味の……」
「原稿ですよ? 共著ってことです。
“誠司×三ツ谷”、ダブルネームで一本書くとか」
「そ、そっちか……そっちね……!」
(でもちょっとドキドキしてしまった自分がいる……)
「編集と作家が一緒に書くって……ありなんですか?」
「私はもともと、書き手側でしたし。
……そろそろ“自分の中の物語”も、誰かと一緒に出してみたいなって」
「それって……俺と?」
「誰か他にいますか?」
その一言に、誠司の心臓は暴走モードに突入した。
「まさか俺が、**“三ツ谷の中の未完の物語”に挿れられる日が来るとは……」
(いや言い方!!!)
「まずは短編からでもいいです。
お互いの視点を交互に書いて、“一つの物語”にする。
先生、興味あります?」
「……あります。ていうか、めっちゃ興奮してます。
いや、変な意味じゃなくて!!創作的な意味で!!」
三ツ谷は微笑んだ。
「じゃあ、一緒に出しましょうか――“私たちの物語”」
つづく




