FIEL2 フルーツデッサンのメッセージ 事件編
ある郊外の家屋の一室で、中年の男の遺体が発見された。亡くなったのは無名の画家で、自宅内のアトリエで何者かによって鈍器のようなもので頭を殴られて殺害されていた。
室内には荒らされた形跡はなかったが、画家の男は倒れた拍子にデッサン用の果物の模型が入った段ボール箱をひっくり返したとみられ、遺体の近くの床には、リンゴ、ミカン、バナナ、モモ、レモン、イチゴ、ブドウ、メロンのフェイクフルーツが散らばっていた。
画家の男は昔から緻密な絵を描く技術には定評があったものの、運と独創性には恵まれず、貧しい生活を送りながら創作活動を行っていた。しかし、そのような生活状況にもかかわらず金銭管理には無頓着で、生活費が逼迫するたびに知人から金を借りては、返せる当てもなく放置するということを繰り返していた。
警察は、これまでに画家の男と多額の金銭的なやり取りがあった知人を洗い出すと、4人の人物が浮上した。容疑者たちは皆、画家の男に対して返済を迫って話し合おうとしても、他人事のような態度でまともに聞く耳を持とうとしない男に対し、積年の恨みを募らせていた。
容疑者の4人は『谷村康夫』『鳳詩音』『佐々木来夢』『芹澤斗真』という名前で、男は殺害現場となったアトリエ内の本棚のそばで倒れて亡くなっており、その男の周りには散乱したフェイクフルーツと、さらに目の前には、経年劣化で黄ばんだ鉛筆画の古いスケッチブックが開かれた状態で落ちていた。
スケッチブックには過去に男が描いたであろう色々な果物の絵が描かれており、現場の状況から推測すると、男は犯人の手によって致命傷を負ったあと最後の力を振り絞って本棚から古いスケッチブックを取り出し、ダイイングメッセージとして、その中程のページを広げたと思われる。そして、被害者の男は開かれたスケッチブックに描かれた果物の絵を人差し指で示すようにして息絶えていた(画像参照)。
ーーさて、このダイイングメッセージを手がかりとして、あなたに、この謎を解明することができますか?
ダイイングメッセージの意味を解き明かし、犯人の正体を暴いて下さい。




