144/152
第十一話
学園長の兄
偽魔王が(物理的に)凍ってる。これ絶対弟の仕業だよな?
『あ、兄さん!いいところに。偽魔王を倒して!』
「えええ。いやだよ。これ絶対、このままでも大丈夫でしょ」
『掛け直すのは面倒なんだ』
マジか。というか、お前の魔法なら百年はもつだろ。
百年は結構長いと思う。
「はあ、しょうがないか。くそっ」
偽魔王が燃え上がるイメージをする。偽魔王が燃えた。
『って、おい、これじゃあ、燃え移るだろ』
あ、雪が降ってきた。偽魔王はもう灰になったし、いいけど。この炎を止めるためには、ブリザード級にしないとだめだ。




