表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/13

12話 婚約!? 2

➖紫藤家➖


 緋華さんの家で入学祝いパーティーしているんだけど伊月と緋華さんがバルコニー? に二人で出て行って何やら婚約って言葉が聞こえてきたんだけど……まぁそうだよね。


 僕から見ても二人はお似合いだし、家柄も釣り合ってるから婚約するのは当然だよね。って思っていたけど、伊月が緋華さんを引きずって紫音さんに渡していたのを見てどっち? って言いたくなるよ。


「雨歌兄さん、どうしたの?」

「何もないよ。ただ……料理が」

「高いと思うよ。遠慮なく食べよ?」

「そうするかぁ」

「うん……じゃないと雨歌兄さんを食べるから」

「・・・冗談だよね?」


 黙ってないで何か言ってくれないかなぁ!! なんでそんな事を言って笑顔で黙っているのさ。空は優しいから僕が元気ないから励まそうとしているんだろうからいっか。


 おっローストビーフってあまり食べた事がないんだよねぇ。一回食べたことはあるけど美味しくなかったからなぁ。まぁ食べてみれば分かるか。このタレをかけてから食べるのかな。


「もらうぞ」

「・・・ローストビーフ」

「伊月さん! 雨歌兄さんのですよ!!」

「雨歌、あーん」

「伊月……嫌い」

「許してくれな?」

「ほら雨歌兄さん、私の食べていいよ」


 僕の妹が優し過ぎる。空から食べさせてもらったのは美味しかった。伊月には反省してもらうってことで空にあーん返しをしたがその後、強い力で引っ張られた。


(俺を嫉妬させたいのか?)

「あのぉ〜伊月? 離してくれない?」

「無理だ」

「伊月さんにはしてもらえませんよ」

「空ちゃん、黙っておけないのかな?」

「雨歌兄さんを悲しませた人の言うことは聞きたくないですね」


 二人が何故かバチバチと火花が出てるんだけど、何故に? まぁ僕は気にせずに食べ進めるんだけどね。二人は仲良い方だし放置していても特に何も問題はないだろうからねぇ。


 そういえば(くだん)さんと大蛇さんはどうなったのかな? 後で父さんに話を聞くだけ聞いておこう。僕を誘拐した側の人だけど、助けてくれたからお礼くらいは言いたい。


「空ちゃん、やめよっか」

「そうですね。意味がありませんからね」

「一応伝えとく」

「ふぁい?」

「食いながらでいい。俺と緋華、お前で婚約するかも」

「はあぁ!? 雨歌兄さんを嫁になんで出しませんよ!!」

「空ちゃんには決定権はないから」


 三人で婚約かぁ。決定事項じゃないだろうから慌てる必要性はないだろうけど、びっくりはした。たぶん伊月も聴いたってだけだろうから「かも」をつけたんだとは思いたい。


 伊月の種族って重婚はしなかった筈だし、緋華さんの種族も特にしないって聞いた事があるんだけど大丈夫なのかな? なんとかするだろう。僕と婚約してもメリットないと思うんだけど。


「えっ? 婚約!?」

「「いや、遅っ」」

「だってぇ婚約だよ?」

「とりあえず今度病院行こうな」

「??? 分かった」


 確かに色々と検査する為に時々通院はしているけどさ、特に変わった事はないから何も問題はない筈。最近は行ってなかったしちょうど良かったかな。伊月はこうゆうところもしっかりしているから助かるよ。


「雨歌……ちょっと来い」

「ん? どうしたのぉ〜」

「忘れる前にいつものおまじないだ」

「本当に伊月は好きだね」

「・・・雨歌兄さんおまじないって?」

「見た方が早いよ」


 空に聞かれたから思い出したけど誰にも教えた事なんてなかったな。伊月と仲良くなってからよくやってくれているおまじないだけど、なんの効果があるのかは知らないんだよね。


 たぶん魔除けだとは思うんだけど違う可能性もあるけどねぇ。違う場合でも僕に危害を加えるってことはないだろうから別にいいんだけどね。


 伊月は僕の左胸辺りに手を置き気力? を流し込んでくる。コレをされたらポカポカしてくるんだけど、効いているって証拠だろう。知らないけどね。


「終わったぞ」

「どんどん早くなるね」

「慣れてきているからな」

「伊月さん……今のはおまじないではな_ッ」

「どうしたの空?」

「なんでもないよ。貸し1ですからね」


 伊月が何やら空に貸しを作ったみたいだ。このおまじないはポカポカするんだけど、少し前から下腹部が一番暖かいような気がするのは気のせいかな? まぁ変な気分にはならないから気のせいだろう。



―津堂伊月視点―


 流石に空ちゃんにはバレてしまったな。あまり妖力の感知は得意ではないって話を聞いていたから別に問題はないと思っていたのだが……考えを改めるべきだな。お袋はその辺は不器用だからいけると思ってしまった。


 親父は普通に人間だし、妖力の感知なんては一切出来ないから気が緩んでいたな。俺が雨歌にしたおまじないってのは最初は魔除けを意味していたが……研究所から救われたので今は4割は意味をなしていない。


 どちらかと言うと雨歌の身体を作り替えるのを目的にしている。生殖器官が二種類あるって事はもちろん子宮もあるが機能していないってことなので少しいじっている。


 俺の子を産んでもらう為に必要なことなのでしっかりと勉強してからやっている。全くもって雨歌は気がついていないので良かったが……空ちゃんにバレてしまったかもしれないな。


「雨歌兄さん、さっきのは魔除けじゃないからね」

「えっ!? そうなの?」


 このクソガキ、さっき一瞬だけ縄で腕を絞めたのにもう言うのか。雨歌にバレたら引かれるし両親から距離をあけるように言われる。


「どっちかで言うと虫除けだよ」

「虫除け? そうなの伊月?」

「・・・そうだな。魔除けは4割だな」

「そうなんだぁ。あっこれ美味しい」


 空ちゃんにはおまじないじゃないってバレているけど、身体改造だとはバレては無さそうだな。まぁバレたとしても……もう遅いから意味ないんだけどな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ