51.密偵見習いは料理を教える④
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チューリ嬢達が合流してから数日後、さらに事態は悪化した
「あ~~アイリス、ご飯がこびりついちゃったわ~~(>_<)」
「王女、フライパンを使うときは油を敷いて下さいと言ったでしょう!(;゜Д゜)」
王女の元へ行こうとすると別の方からも声がかかった
「あ、アイリス!味付けはこれくらいかしら?(>_<)」
「自分で味見して下さい(=_=)」
「材料が上手く切れません~~(>_<)」
「包丁の持ち方が悪いです、そんなんじゃ手を切ります」
「え~~と火加減はこれくらいか?(;´・ω・)」
「それじゃ強すぎです、中火くらいで…」
「うわっ!火が出た(;゜Д゜)」
「水、水!(;゜Д゜)」
「馬鹿それ油だ!(;゜Д゜)」
チューリ嬢達の後どこから聞いたのか3年男子が3人加わった。曰く「卒業真近なのに未だに貴族の目に留まってない、これが最後のチャンスだが身近に料理上手がおらず困っている助けてほしい」と言って来たのだ。
在学中に貴族の後ろ盾や縁を得られなかった生徒は卒業後個人や生家のネットワークで職を探さないといけないがまず見込みはない。殆どは在学中に内定する為職に空きはない。ただしこれは貴族家に限っての事で平民の職業なら見つからなくもないが出世は見込めない。大抵は売れ残りそうな貴族令嬢(子息)に婿(嫁)入りするか、平民でもつける職業について平凡な一生を過ごすかの二択だ。
そんな訳で「将来がかかってる」と必死で頼まれれば拒否も出来ない。結果として1人で右往左往する始末だ。
顔を上げると焦げたフライパン片手に半泣き状態の王女や包丁で手を切って大慌てするチューリ嬢達…
ふと疑問を感じたので問うてみる
「今まで家庭科の授業で何をやってたんですか?」
「「「サボってた」」」
「寝てたわ~」
「本読んでたわ」
「お喋りしてました」
「お茶会してました」
「…分かりやすい回答ありがとうございます(=_=)」
家庭科の先生が高笑いで走り回る気持ちがよく分かった
やはり私1人の手に余る…せめてもう1人指導できる相手が欲しい
そう思ってると突然家庭科室のドアが開いた
「邪魔するぞ。王女様調子はいかがですか?(`・ω・´)」
やって来たのは猪男だった
「こんにちはケイトさんいらっしゃ~~い(*´ω`)」
「何しに来たんですか?(´-ω-`)」
「王女様が料理を作ると聞いてな…おい平民女、王女様の足を引っ張るなよ?(`・ω・´)」
「…………」
無言で猪の足を踏む
「いてっ!何をするんだ!?(`・ω・´)」
「それはこっちの台詞です(=_=)」
(人の苦労も知らず勝手なこと言いやがって!)
そこでふと思いつく
「ところで猪男、アンタ料理はできる?」
「俺は猪じゃない!(`・ω・´)もちろんできるぞ?授業参観のメニューも決めたしな」
「へぇ~~じゃあちょっと王女に指導してくれない?」
「あぁいいぞ。王女様俺がお手伝いします(`・ω・´)」
「いいの?ありがとう~~(*^▽^*)」
良かったこれで少しはマシだ
「じゃあ王女の指導は任せて私は他の人の様子を…」
そう言って立ち去りかけて見てしまった…猪男が生卵を頭より高く掲げてからボウルの上に落として割るのを
「「「「「「「……………」」」」」」」
「え~~とケイトさんそれ割り方違うの~~(;´・ω・)」
「え!?でも一発で割れますよ(;゜Д゜)」
王女にツッコまれて焦る猪男
(ダメだやっぱりもう1人指導役が居ないと…)
料理指導は今日も大変です




