51.密偵見習いは料理を教える①
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体育祭が終わり秋も深まる頃、再び授業参観がやってくる。
「今回の授業は家庭科で調理実習ですって。楽しみね(*^▽^*)」
帰り道王女が嬉しそうに言う
「食べるだけなら楽しみでしょうね(´-ω-`)」
問題は作る方だ。
まず貴族の令嬢子息が料理ができるはずがない。平民の中でも家庭科は「将来の出世に役に立たない」とないがしろにされがちだ、喜んでるのは料理人志望の生徒くらいだろう
「アイリスは楽しみじゃない?(´・ω・`)」
「どっちでもないです(´-ω-`)」
料理は一応できる。密偵として潜入するのに一番多い職業はメイドと料理人なので一通り習っているが…
「料理苦手なの?(´・ω・`)」
「いえ面倒くさいだけです(´-ω-`)」
わざわざ作らなくても食堂で出てくるし、作る必要もないのに作りたくない
「わかるわ~~私も料理作ったことないの(*´ω`)楽しみだけど緊張するわ~」
王女がいつもの天然顔で的外れな事を言う。とても緊張しているように見えない
「クラスでも「料理苦手だ~~」と言う人多かったわ。だからアイリスも気にしなくていいのよ(*´ω`)」
「別に苦手だと言ってませんが確かに苦手と言う人は多かったですね(´-ω-`)」
全校集会で授業参観の科目が発表された時大騒ぎだった。大半の生徒が頭抱えて嘆き、一部生徒がガッツポーズを取り、家庭科の先生は「オーホホホ、これでもう役に立たない地味科目なんて言わせない!これからは家庭科の時代よ~~~~」と高笑いしながら走り回り学園長に怒られていた
「まだ参観日まで日はあるし、練習すればきっと上手くなるわ~~(*´ω`)」
「そうですか、頑張って下さい(´-ω-`)」
話してる内に寮に着いた。そのまま別れようとすると王女に手を引っ張られた
「善は急げよ。早速今日から練習しましょう(*´ω`)」
そう言って人を自室に引っ張っていこうとする
「だから私は料理できないとは言ってません(=_=)」
「初めは誰でも下手なものよ、だって初心者だもの。だから隠そうとしなくてもいいのよ(*´ω`)」
そういって人を引っ張っていく、ダメだこりゃ
適当に何か作って納得させよう………あれ?
「王女。まだ参観日の科目が決まったばかりですよね」
「そうよ~~だから今のうちに…(*´ω`)」
「何を作るかもわからないのにどうやって練習する気なんですか?」
「「………………」」
料理の練習は調理実習で作るものが決まってから行う事になった
学園は今日も平和です




