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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第一部・密偵見習いは学生になる
108/259

47.密偵見習いは乙女の夢を破壊する

~少し時間戻ってアイリス視点です~


王女と猪男が教室を出ていくのを視界の隅でとらえたがそのまま行かせた。元々猪男のせいで王女の態度がおかしくなったのだから責任とって戻して貰わなければ。2人が出てからある程度間をおいて追いかけようとするとチューリ嬢が体当たりして来た。

「うわっ!(;゜Д゜)」

「行かせないわよ!2人の後を追う気でしょう(# ゜Д゜)邪魔はさせないわよ!」

不意を突かれて床に転がるとそのまましがみついて来る。さっきので学んだのか今度は体当たりの後に言ってきた

「邪魔も何も護衛ですから(-_-)」

「護衛なら猪がやるわよ!( ゜Д゜)」

「さっきも言いましたが任務を放棄する訳に行きませんから(-_-)」

こう言ってる間に王女達に追いつけなくなってしまう…仕方ない

「きゃっ!(>_<)」

強引に振り払って立ち上がると足にしがみついて来た、しつこいな

「逃がさないわよ~~( ゜Д゜)どうしてもというなら私も連れて行きなさい!」

「分かりました(=_=)」

問答してる時間も惜しい。チューリ嬢を抱き上げて全力で走る、廊下を走るのは良くないが追いつくのが最優先だ見つからなければいい

「ちょ、ちょっと!これってお姫様抱っこじゃない!?何でアンタがやるのよ!( ゜Д゜)」

「これが1番両手で人を抱えて走りやすいんです。これが嫌なら自力で走って下さい」

もっとも貴族令嬢の足で今のスピードについて来れるわけがない、すぐに見失う事になるだろう…向こうにもそれが伝わったのか「これでいいわ…」と返って来た


数十分後ようやく王女を発見した。何のことはない以前行ったふれあい広場だった

物陰から2人の様子を確認する。今のところ異常はないようだ

一息ついた後チューリ嬢を振り返る

「まだ拗ねてるんですか?」

道中ずっと「乙女の夢が~憧れが~」とか言って鬱陶しかった。今も背中を向けてまましゃがみこんだまま草をむしっている

「放っといて頂戴、夢と現実のギャップに落ちこんでるだけよ(=_=)」

「?」

「お姫様抱っこは乙女の憧れなのに実際は揺れるは乗り心地?悪いは…(=_=)」

確かにチューリ嬢はあまりのスピードに文句を言おうとして3回ほど舌をかんだり吐きそうになったりしていた…根性で踏みとどまったが

「夢なんてそんなものでしょう。相手が本命でなくて良かったですね」

スピードが原因の1つなので普通に抱えて歩く分には憧れ通りになったかもしれないがそこは黙っておく

「そうね本命で醜態さらしたら一生立ち直れないわ…そう思うとリハーサルで現実が見れてよかったわ(=_=)」

ようやく気持ちの整理がついたのか立ち上がってこちらを向く

2人で物陰から王女の様子を伺う

「なかなかいい雰囲気ね。そう思わない?(`・ω・´)」

「思いません。王女の顔が見えないんですか?」

王女はいかにも落ちこんでますという感じでしょんぼり顔だ。あれの何処が良い雰囲気なのだ

「そうだけどだからこそ悩む乙女とそれを解決しようとする男、互いに本心をさらけ出し悩みを解決して絆が深まるのよ(`・ω・´)」

「はぁそうですか(´-ω-`)」

王女の絆などどうでもいい

「ところで2人の会話が聞こえないわ、もうちょっと近づかない?(´・ω・`)」

「嫌です」

チューリ嬢が提案するが即却下する

「何でよ!2人が何話してるか気にならない?(`・ω・´)」

「ウッカリ聞いて王女の悩みに巻きこまれたらどうするんですか?(´-ω-`)」

「それもそうね必要以上に天然記念物に関わりたくないし、ウッカリ聞いて気になる内容だったら夜も眠れなくなるわ(;´・ω・)」

護衛はこなすが他人の面倒に巻きこまれたくない、そう言うとチューリ嬢も引き下がった

「ところで私からもいいですか?(´-ω-`)」

「何よ(´・ω・`)」

「何でチューリ嬢はついてきたがったんですか?(´-ω-`)」

「それはもちろん誇張して噂に…じゃなくて気になったからよ!( ゜Д゜)」

「……まぁ何でもいいですけどね(´-ω-`)」


他人の面倒に巻きこまれたくない、つくづくそう思った。しかしすでに巻きこまれてることに気付いていなかった


「あ、王女達が移動するようだわ( ゜Д゜)」

「じゃあまた行きましょうね(´-ω-`)」

今度は急ぐ必要もないので2人で普通に歩いていく

その後王女達は特に何事もなく寮に戻って行った


「どうやらここまでのようね(´・ω・`)」

「そうですね(´-ω-`)」

「それじゃあアイリスお疲れ様。また来週学園で会いましょう(´・ω・`)」

「ええまた」

そう言って私とチューリ嬢も寮で別れた



乙女達はとりあえず平和です

最近「平和」と締めくくれなくなってきた…(´-ω-`)

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