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第4話:上層世界からの鉄塊(量産型MS)が降ってきた日

ジャンク街の平穏など、薄氷の上の砂楼に過ぎない。

ドゴォォォン!!と、凄まじい衝撃波がJUSCOの吹き抜け天井を粉砕した。

降り注ぐコンクリートの破片と白煙の向こうから現れたのは、重厚な装甲に身を包んだ巨体。世界の覇権を握る上層世界「カイゼル・シェル」の主戦力――量産型MSだった。地下の野良重機とは一線を画す、洗練された殺戮の機械だ。

「ひっ……! なに、これ……!?」

買い出しから戻ったばかりのJUSCOが、買い物袋を落とし、恐怖に身をすくませる。

量産型MSの冷酷なモノアイが彼女をロックオンし、その巨大な鉄の manipulateマニピュレーターが容赦なく伸びる。ただの人間である彼女が捕まれば、肉体ごと容易に握り潰されるだろう。

「下がっていろ、JUSCO」

俺は二頭身の短い足で、彼女の前に毅然と立ちはだかった。

相手のセンサーには、俺の姿などただの「丸いたまご型のおもちゃ」としか映っていないらしい。実にもどかしい節穴カメラだ。

俺は体内の魔力炉ジェネレーターを瞬時にオーバードライブさせ、出力の奔流を殻の表面へと這わせる。装甲に刻まれた旧文明の回路が、冷徹な青い光を放ち始めた。

「ピポパポォ(下がれと言っている)」

いくら俺の体が初期型プロトタイプとはいえ、この程度のデッドコピー兵器に、俺のJUSCOを指一本触れさせるわけにはいかないな。

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