表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼくは佐藤翔太!  作者: 佐藤 翔太
PR
59/64

その59~パフォーマンス試験!?~

今日は、いつも通り歌のレッスンの予定だった。

でも放課後前、颯太からチャットが入った。


「今日のレッスンは中止。ミーティングに変更」


短い一文だった。


「なんだろうな……」

ダズと顔を見合わせながら、いつも通りキャラランドへ向かう。


会議室のドアを開けると、すでに何人かが集まっていた。

もも先生、太秦先生。カノンくん、まほろ、たつき。


ぼくとダズが席についたのと、ほぼ同時に、

「はいはい、飲み物な」

そう言って、颯太が大量のペットボトルを抱えて入ってくる。


そのあとすぐに、ちづる、なおとくん、雪雄くんも続いた。


ほぼ定刻。


ドアが開いて、猫太さんと岡さんが入ってくる。


「SARUとKABAが少し遅れてるけど——」


猫太さんが、いつもの調子で口を開いた。

「ミーティングを始めるニャ」


一瞬、視線が集まる。

「今日、集まってもらったのはニャ、

 SARU、KABA、ももちゃん、河勝ちゃんで話して、みんなに伝えたいことがあるからニャ」


そのタイミングで、ドアが開いた。

「ごめんごめん、前の打ち合わせが伸びちゃって……」

SARUとKABAが、申し訳なさそうに入ってくる。


全員が揃った。

——よく考えると。

これだけの先生たちが、一度に集まるのは初めてかもしれない。


猫太さんが、改めて話し始めた。

「結論から言うニャ」


少しだけ、間。


「2週間後に、パフォーマンス試験を行うニャ」


……試験。


その一言で、空気が変わった。


「内容は、ダンス、演技、歌」

「歌にはラップも含まれるニャ」


メンバー同士が、小さくざわつく。


猫太さんは続ける。

「ただし、いわゆる合格・不合格ではないニャ」

「みんなの“現在地”を知るための試験ニャ」


現在地。


その言葉が、妙に頭の中に響く。


「La♪Ra・RISE!として、 歌やダンスのコンセプトやパートを詰めていく段階に来てるニャ」

「そのための判断材料にするニャ」


つまり——


誰が、どこで輝くのか。

誰が、どの役割になるのか。

それを、見られる。


ぼくは、無意識に視線を動かしていた。

……カノンくん。

……まほろ。

歌で中心に立つ可能性が高い二人。

意識しないほうが、おかしい。


でも。

ちづるも、たつきも。

最近、明らかに歌が伸びている。

2人だけじゃない。

全員が、確実に上がってきている。


その中で、ぼくは——


(……歌いたい)


気づいたら、そう思っていた。

その気持ちは、ごまかせなかった。


ミーティングが終わった。

誰も大きな声は出さなかったけど、

全員の表情が、少しだけ変わっていた。


「……残る?」

ダズが、小さく聞く。

「YES」

即答だった。


スタジオに向かう。

結局、ぼくたちだけじゃなかった。


カノンくんも、まほろも。

ちづるも、たつきも。

なおとくんも、雪雄くんも。


——全員、残っていた。

言葉は少ない。

でも、やることは同じだった。


もも先生、河勝先生、SARU先生、KABA先生も、残ってくれた。

指導が、次々に飛ぶ。一つひとつを、体に入れる。

時間が、あっという間に過ぎていく。


——あと、2週間。

やることは、はっきりしている。

「……ダズ」


「ん?」


「負けたくないな」

ダズが、少しだけ笑った。


「今さら?」

「だよな」


2週間後。

最高のパフォーマンスを出す。

そのために。いまは、ただ、全員で。全力で。

*La♪Ra・RISE!キャラクター原案者*

英賀田 雪雄(あがた ゆきお)  :日花子

根古島 カノン(ねこじま かのん) :日花子

京極 真秀(きょうごく まほろ)   :茶ばんだライス

折原 千鶴(おりはら ちづる)   :夏也 すみ

狭山 那音(さやま なおと)   :ギフカデ

Daz・Garcia(ダズ・ガルシア)  :HUNGRY

赤河 辰煌(あかがわ たつき)   :ウニヲ

佐藤 翔太(さとう しょうた)   :niko

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ