前へ目次 次へ 3/53 0章 少女は祈った どれだけの時が経っただろうか 飢えと渇きでやせ衰えた身体は動くこともままならない。 今にも気を失いそうになる朦朧とする意識を何とか繋ぎ続ける。 最初は何に対して祈っていたのか…今はもう何でも良かった。 誰でも良い、助けて欲しい…救って欲しい。 無力だった自分にできることは祈ることだけだった。 霞む視界で最後に見えた光 『…届いた』 光に向かい手を伸ばす。が、その手が何かを掴むことは無い。 湧きあがった虚しさのなか少女は意識を失った。