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第十四章(2):冬休み、イベント、そして迫る選択


地獄の(いや、天国だったけど!)テスト期間も無事に終わり、終業式も終えた私は、ようやく待ちに待った冬休みを迎えた!


期末テストの成績も、エリアス様の神チート能力のおかげで、英語はまさかの満点!

普段の私からは考えられない点数に、思わずガッツポーズを取ってしまった。

もちろん、他の教科も、ルシアン様が夜遅くまで付き合ってくれたおかげで、いつもよりはるかに良い成績をおさめることができた。


これで心置きなく冬休みを満喫し、ルシアン様とイチャイチャ…じゃなかった、イベントに全集中できる!



さて、お母さんが実際に異世界に行って帰ってきても、お父さんは私たちやルシアン様たちのことを、いまだに信じてくれない。


どうしたらお父さんに、このありえない現実を理解してもらえるのか――ルシアン様と二人で頭を悩ませていた。


実は、私たちがこれから「セラフィナの世界を活動の拠点とし、この日本の生活に『区切り』をつける」という大事な決意はまだ伝えていないのだ。いつ、どうやって両親に全てを打ち明けるか……


というのも、私自身はルシアン様のアクスタと宝珠の力があるから、佐倉花の世界とセラフィナの世界を行き来するのに、ほとんど空間の歪みを生じさせずに済むようになった。

でも、エリアス様が以前教えてくれたんだけど、ルシアン様たち、私以外の皆は、佐倉花の世界に元々存在しない魂だから、アクスタと宝珠があったとしても、この世界を行き来する際にはどうしても大きな歪みが生じてしまうらしいんだ。

だから、エリアス様が一緒にいて空間を安定させても、しょっちゅう行き来するのは世界にとって良くないんだって。


つまり、私たちの今後を考えた場合、活動のベースはセラフィナの世界になる。


そうすると、両親とは今のように頻繁に会うことは難しくなるだろう。


ルシアン様たちが私の世界に気軽に遊びに来られないとなると、私一人で佐倉花の世界へ頻繁に行き来するのも、彼らに申し訳なくて、なんだか気が引けてしまう。


考えてみれば、今回私たち五人がこの世界に来たせいで、両親だけじゃなく、健太郎や有紀にも少なからず影響を与えてしまっているのは確実だよね。

だって、私がルシアン様たちを連れてきちゃったんだから、そりゃあ大騒ぎになるのも当然かー。


でもね、私の中ではもう決まっているんだ。たとえお父さんやお母さん、それに日本の友達と今ほど頻繁に会えなくなるとしても、私はルシアン様と、勇者のみんなとの人生を選ぶ!

だって、それが私の『推し活』の最終目標であり、セラフィナとしての、かけがえのない運命なんだもん!

両親に会う回数が減ってしまうのは寂しいけれど、ルシアン様との未来のためなら、なんだって乗り越えられる!…たぶんね!





そんな重たい決意とは裏腹に、週末に迫ったイベントに向けて、私セラフィナは大はしゃぎだった。


だって、エリアス様こと『えありす先生』が、『魔法使いの王ルシアンと四人の勇者の物語』の続編を発表したんだもん!

これはもう、今回のイベントはブースがさらに盛り上がるに決まってる!


いつもの作家さんたちに加えて、待ってましたとばかりに、数名のクリエイターたちが新たなブースを出すとネットで見て、私のワクワクは止まらなかった。

財布のひもが緩みっぱなしになる予感しかない!貯金、足りるかな…?まあ、足りなくてもルシアン様がいるから大丈夫だよね!神カードあるし!




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