19. 仲良し作戦 〜お兄さま編〜 3日目
素敵な時間をお過ごしいただけますように⭐︎
今日もお兄さまの視界に入りそうな場所で練習するわよ!なんだか花冠を作りたい気分なのよね。
なので神聖力のコントロール練習を組み合わせて花冠を作ってから、本を読もうっと。
お兄さまの部屋から見える区画には花冠を作れそうなお花が沢山あるの。私のお部屋から見えるお花と比べて小ぶりのものが多いから、草花だけではなくて低木からもお花を摘んできて花冠にしたら絶対可愛いと思うの。茎は神聖力を使って伸ばしてしまえば編める長さにできるはず。ここのほとんどのお花はブルーや青紫色だから、お花の色をピンクと黄色に変えて花冠に加えようっと。
ネモフィラを”桜ピンクに”、ブルンネラを”レモンイエローに”
どちらも綺麗な色にできたわ。これらも使って編んでいこう!クロスさせて巻きつけて、クロスさせて巻きつけて....…..最後はちょっとミアに手伝ってもらって完成したわ。髪型は三つ編みハーフアップだから、きっと頭に飾れるわ。
「ミア、これを髪に飾って!」
「では、こちらを向いてください。痛いとことはありませんか?」
「大丈夫よ」
「お嬢様、本当にお似合いです。今日のラベンダーの花柄ドレスともよく合いますね。お花の妖精みたいで可愛いですよ」
上手くできたのでもう1個作ろうっと。
完成!でもこれ以上頭に花冠は乗せられないわね…あっ、これを神聖力で小さくしたらブレスレットになりそう。ん?誰かこちらに来ているみたい。
「お嬢様、こちらにお兄様が向かっておられるそうですよ」
なんとお兄さまの登場!やったわ。お兄さまに会うことに成功よ!予想していたよりも早く効果が出たわね。昨日この場所が賑やかだったからかな?
「お兄さま、ごきげんよう」
「ああ」
お返事をしてくれたけど、短い…ううん、会ってくれただけでも大きな一歩よ。何かいい話題が思いつかないし、とりあえず、花冠をブレスレットにしようっと。うーん、腕にかけてから小さくするのがいいから?
”腕にぴったりの大きさに”
あれ?輪が手首にピッタリになっただけ…幅とお花の大きさはそのままだわ。これはこれで太めのバングルみたいで可愛いけれど。なんだかお兄さまからの視線を感じるわ。
「……輪の大きさだけじゃなくて、幅と花の大きさも小さくしたかったの?」
と聞かれたのでこくんと頷いたら
「それ貸してみて」
と言われたのでそそくさと元の大きさに戻して渡したの。そうしたら輪の大きさだけでなく、全体的に小さくしたブレスレットにしてくれたの。
「何を考えて神聖力を使ったのですか?」
「……文章みたいなのを思い浮かべた訳じゃないんだ。言葉が思いつかなくても頭の中でイメージできれば思った通りに出来るよ」
一瞬無視されるのではないかと思ったけれども、質問に答えてくれたわ!日常会話ができているかはさておき、ちょっと長いお返事をしてもらえたことは大きいわよね。
「ありがとうございます。やってみるので、見ていてもらってもいいですか?」
「ああ」
腕にはめたい大きさのブレスレットをイメージして
できたわ。”イメージ”して使うとお父さまが言っていた”直感的に使える”というのがよく分かる気がするわ。
「温かくなってきたとはいえ、風はまだ冷たいから、今日はこのくらいにしてお部屋に帰りな」
「はい!アドバイスありがとうございます。参考にして練習してみますね」
今日の張り込みは大成功よ!お兄さまと会ってお話ができたの!神聖力の扱いを練習していることもアピールできたはず。この調子でもっと仲良くなってみせるわ!
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