20. 仲良し作戦 〜お兄さま編〜 サミュエル視点
サミュエル視点で書いてみたかったので書いてみました
お付き合いくださると幸いです
素敵な時間になることを願って⭐︎
いつも我儘娘ことアデレイドと顔を合わせずに済むように過ごしているにも関わらず、なぜかここ数日、妹が僕の部屋から見える位置に来る。しかも毎度毎度目立つ事ばかりするため否が応でも目に留まる。1日目には神聖力で庭の木を巨大化させ、2日目には父上と練習し、母上の登場により突如として始まったティータイム…
最初はなぜこちらが避けているにも関わらず、視界に入ってくるのかと苛立っていた。しかし、アデレイドを見かけることも滅多にないため、視界に入ったついでに観察してみることにした。すると最近、公爵城で耳にする噂の通りであることがわかった。使用人を困らせていないし、勉強に取り組んでいるし、結果がどうであれ真剣に神聖力のコントロール練習をしていた。
始めは観察目的だったが次第に目で追うようになり、気がつけば彼女の元へ足が動いていた。彼女に声をかけられたため返事をしたが、そのまま去ろうと考えていた。だが、彼女がすぐに練習を再開したため見守ってみることにした。歴代の公爵家の者の中でも高い神聖力への適性と神聖力の強さを誇るとされている彼女のコントロールはおしいところまできている気がした。あと一歩、何かが違う…神聖力は直感的に使うことが出来るため、違うというのは適切な表現ではない気がするが…
結局、なぜか放っておくことができずに自分なりに理解したことを教えることにした。教えると彼女はすぐに吸収し、コツを掴んだようだった。
不覚にもアデレイドが作成した花冠とブレスレットを嬉しそうに身につけているのを見て可愛いと思ってしまった。
今日の夕食も自室で取ったが、そのうちダイニングルームに顔を出してもいいかもしれない。
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