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呪文

「メギド!」


「百鬼夜行!」


「ドラゴ・ノヴァ!!」



 アオが何やら呟いているわ。


 おもにはユウとちょっとした言い争いをした時なんかが多いわね。



「読んでない人には通じないわよ! 日本語で会話して!!」


 お姉ちゃんからツッコミが入っているけれど、お姉ちゃんには通じているのかしら?

 わたしにはさっぱり分からないわ。

 言われているユウにも分からないみたい。



「日本語なのに~」


「共通語ではないわね。」



 日本語って、いくつもあるものなのかしら?お母さんとテレビを見て勉強する限り、そんなにたくさんある感じは受けないのだけれど……。


 人は猫やカラスやネズミたちの言葉も分からないのに、人同士でも通じないことがあるのね。

 不便なこと。




 アオが「ライトノベル」や「カードゲーム」の話を始めると、お姉ちゃんは決まって、


「ごめん。呪文みたいで、さっぱりナニ言っているのか分からないわ。」


 って、返すの。



 あの子、学校とやらでアオの話を理解してくれる子はいるのかしらね?

 

 中学生になってから、随分と遠くの学校に通うようになったけれど、理解してくれる人を求めて、遠くまで行っているということかしら?

 

 まさか「学校」って……呪文を習う所なのかしら?

 

 まぁ、アオは楽しそうに学校には行っているようだから、きっと学校にはアオの呪文の話を一緒に出来る子がいるのね。

 

 つくづく、学校って不思議なところだわ。



 貴方もそう思わない?

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