㉚「隠者《ハーミット》の日記」
翼の色と形だけで
心まで誤解された鳥
鳴く声はしがれた音
飛び去って落ちた羽は
空への勇気と軌跡
僕らが叫んだ声は
やがては闇へと掻き消されてしまうの?
この一瞬の光の中で
生まれては消えて
生まれては消える泡のように
認められない永遠を何故必死に掴もうとする
何一つ残せない後世に何を伝えようと
見た目の醜さに蔑まれ
この地に堕ちた魔物が居た
どの世界で生きても 抗えない定め
「何を手にすればイイ?
何を望めばイイの?」と
一人放浪の日誌を記しては
零れたインクを拭って 苦笑った
いつの日か 影と光
その狭間の色を探していた
渇いた喉は水だけじゃ
満たされない位 緊張してる
あとどれくらい 泣ける?
この顔の皮膚が
ヒビ割れる瞬間僕の世界はどちらに傾くの?
果てない願いの鞘は
儚い雫を振り払った剣と
砂丘に突き刺さり錆びてくけど
大切なのはそんな武器に頼る事じゃないのと
あの日 薄れた哀しみや怒りが放った時 知った
見た目の醜さに蔑まれ
この地に堕ちた魔物が居た
力を隠して 抵抗も捨てても同じだった
「誰の手を掴めばイイ?
守る為に力を翳すのも悪なの?」と
許されない魂を抱えたまま
自分の姿映った鏡 この拳で壊した
見た目の醜さに蔑まれ
この地に堕ちた魔物が居た
どの世界で生きても 抗えない定め
「何を手にすればイイ?
何を望めばイイの?」と
一人放浪の日誌を記しては
零れたインクを拭って 苦笑った




