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㉗「花と散るPain」
私の心にあの花が咲く
また訪れたこの季節
巡り会ってまた別れてまた訪れて…
薄紅色のやわらかな光
手の平に落ちては散ってゆく
取り留めのない時の中で
人はいつまでも何度も何度も振り返る
手をのばして掴む
自分という儚い生きた証を
たとえ今にも倒れそうなくらい
その足が覚束なくても
支えすら目の前にないから
素直になれない気持ち
あの日あの時あなたは 何処かへ置き忘れてしまったの
胸に切なさだけを突き付けて 心を満たす
花びらのように純粋に散る そんなこともなく
あなたはその小さな身体で ぐっと淡さを怺えている
花は散れどもまた咲き誇る
誰もがそんな風になりたいと願ってはいるけれど
誰も叶うはずもないのを知ってしまっている
掴んでは擦り抜けるその糸を
人は 永久に捜し求めてゆく
幸せを抱きしめるために




