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詩集・『碧き影の星の歌と紅蓮の瞳孔の揺れた焔』①  作者: 風快李吏


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㉗「花と散るPain」

私の心にあの花が咲く

また訪れたこの季節

巡り会ってまた別れてまた訪れて…

薄紅色のやわらかな光

手の平に落ちては散ってゆく



取り留めのない時の中で

人はいつまでも何度も何度も振り返る

手をのばして掴む

自分という儚い生きた証を

たとえ今にも倒れそうなくらい

その足が覚束なくても

支えすら目の前にないから



素直になれない気持ち

あの日あの時あなたは 何処かへ置き忘れてしまったの

胸に切なさだけを突き付けて 心を満たす



花びらのように純粋に散る そんなこともなく

あなたはその小さな身体で ぐっと淡さを(コラ)えている



花は散れどもまた咲き誇る

誰もがそんな風になりたいと願ってはいるけれど

誰も叶うはずもないのを知ってしまっている

掴んでは擦り抜けるその糸を

人は 永久(トワ)に捜し求めてゆく

幸せを抱きしめるために



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