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㉑「玉兎」
全てを差し出せば最期だと想っていた
貴方に許されるならば
何故私を魂だけでも救ったのです?
望みさえしていなかったのに
永遠の夜の中 光に閉じ込められた
もう一度あの日に戻れればやり直せるなんて
何度も何度も後悔はしたけど
何もかもが過ぎ去って
鎖に繋がれた自由だけがこの身体を縛る
全てを差し出せば最期だと想っていた
この身は去り行く命を救ったけれど
なのにこの地から遠ざけたのです?
信じられた友とまだ居たかったのに
悠遠の天の許》心猿に囚われた
もしもあの世界に戻れる翼があれば
私はきっと別の道を選んだだろう
誰もが辱めを売るのを畏れ
その目の前で愚かな行為をした
心は逆波に触れられたけれど
揺れる焔の燻ぶ烟消えずに今もこの眼を脅かして
全てを差し出せば最期だと想っていた
貴方に許されるならば
何故私を魂だけでも救ったのです?
望みさえしていなかったのに
この永遠の夜の中にこの悠遠の光の中に




