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詩集・『碧き影の星の歌と紅蓮の瞳孔の揺れた焔』①  作者: 風快李吏


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⑮「樹氷」

時を忘れ立ち続ける白い木々

愁いなき晴天が訪れても

冷たい心は熔けず

何処までも続いてゆくのか



雪が吹き付ける

人の手届かない十字架背負い

我に還るを恐れ

孤高に立つのを選んで

氷の海はいっそう広がってゆく



凍てつく空淋しく染まる

温もりを運んでも

冷たい心は熔けず

いつまでも抱えてゆくのか



静かに六花(リッカ)が咲き誇る

いつかは消える運命(サダメ)を知っているのに

全てを包む白の原っぱ

青と灰色の面影は潜む


意識しない内に不完全の方へ選んでしまって

永遠なんてないと知っていても

ただ降り積もる



煌めく(トモシビ) 小さな祈り

必ず届くどうかも分からなくても

自分は自分であり続けるために

胸に握りしめてゆくのか



哀しみに染まる果てなき海原

幸せを手にすることを怖がってるけど

凍てつく想い越えて行ける

そして人の心も熔かしてゆく

僅かな不安を残しながら



凍てつく空 淋しく染まる

冷たい心を熔かさずいつまでも抱えてゆくのか

煌めく灯 小さな祈り

届くどうかさえ分からなくても

自分が自分であり続けるために

ずっと この大地に根を張り続けるのかな


幾千の凍れる想いを抱きしめながら




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