⑬「傷あとの少し先に残るもの」
居場所も無くただ彷徨う日々
人知れず作り上げた自分だけの道
孤独でも構わないと
人を信じれず
差し延べられた手も払い
どうせ理解されないなのだからと
一人で生きてきた
Ah… 愉しい日々も くだらない月日も
冷たい月の満ち欠けとともに
とめどなく走り抜けてゆく
それでもなお 人は繰り返す 愚かな螺旋 快楽 懺悔
迫り来る
砂埃 巻き上がったは 遠くへと運ばれて
過ぎ去った跡に残る爪痕
胸に蟠る熱い痛み 冷たく残す
けど存在は直ぐに消されてしまう
辻褄を合わせた記憶とともに
太陽のある青空も
星月ある夜空も みな澄んでいる
例え汚されても 光を放ち続け
騒音の中の叫び声
「本当の暖かい部屋 何処にあるのか?」
さりげなく幾つも分かれた人の塊に
僕はそっと目を向けた
欲しがるばかりの自分
欲しがるばかりの世の中
消して交わること無い平衡 直線
Ah… 僕が嫌う鏡は全て映るものに言い放つ
「世界がおかしく見えるのは誰もが皆自分を嫌うから」だと
人は永遠に恐れる
孤立を 充たされない日々を
手にした小さな心の短刀は
知らぬうちに誰かの素肌にも 震えるその手のひらにも
目に見えない切り傷を残して落ちて行く
それでもなお人は知らない
目に見えなければ無いのと同じなのだと
信じなければ全て同じなのだと…




