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第一章 月の行く先 

                    <1>                    少年は赤く染まった大地に横たわっていた。年は十五ぐらいだろうか、少年の体はかなり傷ついていた。それも瀕死の状態で、腹には風穴が開き、利き腕である右腕は少年の5m先の俗に言う三つ首のケルベロスにくわえられていた。またそのケルベロスは既に少年の手で殺されていた。そう少年はこのケルベロスと戦っていたのだ。                  少年の意識は闇に落ちかけていた。だがそれでも死ぬ訳にはいかないのだ。        ふと頭にある少女の顔が頭によぎった。名はリリア、地上を管理する神王の娘だがリリアは束縛を嫌い唯一の理解者である少年とその妹アリサを連れ地上へと逃げ出すため<扉>へ向かった。                                        しかし神王も愚かではなかった。<扉>の前にケルベロスが待ち構えていたのだ。なんとか<扉>につき二人を無理矢理送り、扉を破壊しケルベロスと対決した。結果勝ちはしたが相打ちといっていいだろう、既に少年の目は虚ろとなっていた。少年の死は近い、私は思ったこのまま死なせていいのだろうか、否少年の死は近い迷っている暇はない。             月明かりの夜、月を追うものは少年を暖かな光で包み地上へと運んでいった。        

                                   

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