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第一章 安堵?

最悪だ、まさかこんな事になるなんて。                        わたしは神王の子にもかかわらず、束縛を嫌い親に反発し、地上に逃げようとした。二人を連れて、二人の名はユーリとその妹アリサ。                       結果的にはわたしは地上にこれた。でもユーリは天上界に残った。ケルベロスを倒し、<扉>を破壊する、そういってあいつはわたしたちを無理矢理<扉>に通した。            「リリア、扉が。」                                アリサの切羽詰った声を聞き、わたし達が出てきた黒く歪んだ、とても扉とは言いづらい<扉>を見てみる。                                     「!?」                                      <扉>は既に消えていた。当たり前だろう一人分の神力で二人も無理矢理、通したのだから。ユーリはもうこちらには来れないだろう。もしかしたら死んだかもしれない。       「うっ、あ、ああ。」                                そう思うと涙が止まらなくて、今にも大声をあげて泣き出してしまいそうになる。      「リリア、落ち着いてください。」                          「っ!!落ち着いてって無理に決まってるじゃない!」                 瞬間、頬に痛みが走った。                             「いいかげんにしてください!一番しっかりしないといけないのは誰か分からないんですか!」                                       その言葉にわたしは気づいた。彼女がすごく震えてることに。こんなにも気丈に振舞っているが、怖いのだ彼女は。                                この地をわたしは何度も見てきているがわたしも充分怖いのだ。彼女が怖いはずがない。                                             「それに。」                                    わたしもようやく落ち着いたころ。アリサは笑顔を浮かべて言った。           「兄さんは生きています。この腕の青いラインは兄さんと繋がっています。これが消えない限り、大丈夫です。」                                 わたしはどれだけ、その言葉に安堵したことだろうか。それは友人を自分の我侭で失わなかったことなのか、それとも別の何かだったのか。そのときのわたしはまだ知らなかった。

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