ハンマーハンマー
「ねぇ、なんでそれハンマーって呼んでるの?」
ハンマーを磨く僕にマイが話しかけてくる。僕はリビングでソファに腰掛けて、まるで恋人の耳かきをするように膝の上にハンマーを置いて磨いている。こいつは擬人化するとマッチョマンになるけど、それは考えない事にしてる。外で水と洗剤で脂や泥を落として、布で水分を取って磨く。僕の暇な時のルーティンの一つだ。別に洗って拭くだけでもいいんだけど、布で磨くと光る。なんかギラギラ光る方が気分がいい。刃物なら磨くと汚れにくくなって切れ味の持続が少し良くなるけど、ハンマーには関係ない。でも磨くのだ。ギラギラは漢のロマンだ。
そう言えば僕はなんでハンマーって呼んでるんだろう? あまりにも自然にそう呼んでるから思いもよらなかった。
「だってさ。ハンマーって言ったらトンカチ、一般的には筒に棒がついたような形で地ならししたり、釘を打ったりするようなものを指すんじゃないの?」
うん、確かにその通り。
「確か、そういう武器ってメイスに分類されるんじゃないの? ザップののように星みたいなのがついてるのはモーニングスターとも呼ぶらしいわよ」
うん、確かにメイスかも。モーニングスター、鎖に球がついてるのがメジャーだけど、棒に星がついてるのもそう呼ぶ事もある。
けど、考える。
『俺のメイスを食らえ!』
叫んでる自分を想像する。メイスが悪いってわけじゃないけど、なんか迫力に欠ける。
『俺のハンマーを食らえ!』
うん、強そう。しっくりくる。けど、理論で押されている。このままじゃ、メイスって呼ぶ事になりかねない。そもそも何でハンマーって呼んでるんだろう? あ、思い出した。
「マイ、鑑定してみろ」
「あ、うん、あ、名前が『ザップハンマー』」
「そう、確かマイが鑑定してハンマーって呼んだから、それまで俺もハンマーって呼んでたのが定着したんだと思う」
「そうだったわねー。思い出したくわ。鑑定がハンマーって言えばハンマーよね」
そもそもなんで鑑定はハンマーって呼んだんだろうか? 僕がハンマーって認識したからか? 元々はミノタウロスがもってたものだけど、ミノタウロスがハンマーって名付けてたのだろうか? なんか考えてもこんがらがるだけでわかんない。なんか、子供がハンマーだからハンマーって駄々こねてるみたいで釈然としない。
「ザップ、帰ってきて。もう、考え込むとまわり見えなくなるんだから。それはハンマー。それでいいじゃない」
マイが言い出したよね。けど、マイがそう言うならそれでいいかな。
そして、僕はハンマーに息を吹きかけみがく。
答え
昔。私がでモン〇ンにはまっててハンマーを使ってたから。リアタイで初作をやってて、ドラゴンの尻尾が切り落とせるって知ったのはかなり後でした。ハンマー……
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