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最強の勇者は敵だった  作者: 臥亜


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7/17

勇者、王都へ

森を抜けた瞬間、視界が開けた。


丘の向こうに広がるのは――王都。


白い城壁。

高い塔。

夕焼けに染まる巨大な都市。


アルトリウスは立ち止まった。


風が髪を揺らす。


未来が、また見える。


炎。


崩れる塔。


血。


悲鳴。


だがその先の未来も見える。


世界が滅びない未来。


ほんのわずかな可能性。


アルトリウスは小さく笑った。


「遠回りする時間はないな」


その時だった。


城壁の上で鐘が鳴る。


ゴオオオン――!!


警鐘。


門の上から声が響く。


「勇者アルトリウス確認!!」


「王命により拘束対象!!」


兵士たちが一斉に弓を構える。


アルトリウスは歩く。


止まらない。


矢が放たれる。


数十本。


空を覆う。


アルトリウスの目が光る。


「未来固定」


矢の軌道が見える。


彼はただ一歩踏み出す。


すべての矢が外れる。


城壁の兵士たちがざわめく。


「ありえない……!」


アルトリウスは門の前まで来た。


巨大な鉄門。


高さ十メートル。


だが彼は止まらない。


剣を振る。


「――断界スラッシュ」


一閃。


門が真っ二つに裂けた。


轟音。


鉄の門が崩れ落ちる。


王都の大通りが現れる。


市民たちが悲鳴を上げる。


「勇者だ!!」


「勇者が攻めてきた!!」


アルトリウスは静かに歩く。


その目は王城だけを見ていた。

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