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復活の俺

ふと、意識が戻り目を覚ます。

まず、初めに全身の感覚に異常がないか確かめる。

右手良し。右足良し。左腕良し。左足良し。

起き上がって体を見ると傷はほぼなかった。やっぱりすげーな、魔術。

しかし、ここはなんだ?病室か何かか?

寝ていたところはベッドか。そこから降りて体を動かしてみる。

うん、異常なしだ。その場でバク転してみる。問題なし。

しかし、パンツ一丁ってのはなんかあれだな。

俺はいいんだが、女性に見られたら、地と恥ず(ガチャ)


「物音がするからもしやと思ったんですが、ケンさん起きたんですね。

良かったぁ」


……超恥ずかしい………。パン1を王女に見られてしまった。


「どうしたんですか?」

「ん、あ、いや、はは、悪いけどさ、服ない?ちょっと肌寒くてさ」

「服ですね、わかりました。すぐに持ってきますね」


ソラが部屋を出て行ってから、顔が一気に赤くなるのを感じる。

アブねぇ、前で顔赤くなるところだった。

ふぅ…と一息深呼吸し、精神を安定させる。良し!


「お待たせしました。似た様な服ですけど、これでいいですか?」

「あぁ、ありが……」


ソラと一緒に入ってきたのは王子様。

妹にパンツ一丁の姿を見せる男性を見つけた兄。

最悪の字面だ。だが…まぁ、この人なら特に何も気にしないよね。


「どうしたんだい、早く服を着たらどうなんだい?僕は何も気にしてないよ」


してるよね、この人。いつもより目が冷たいんだけど……!?

俺も恥ずかしいので服を貰い、すぐさま着替える。うし!


「ともかく、この国を現在治めるものとして礼を言う、ありがとう」

「いいって。俺から名乗り出た様なもんだし、礼を言われるようなもんじゃない。

それに礼ならこっちが言いたいぐらいだ。あんな怪我直して貰ったんだから」

「酷い怪我でしたので、見た時はびっくりしました」


ちょっとしたグロ画像みたいな状態だったろうし、迷惑かけたろう。


「すまないな、あんな無残な姿見せて」

「いえ、良いんですよ。生きてくれたんですから。

それに怪我人なら見慣れていますので」

「見慣れている?そいつはどう言う事だ」

「私は攻撃的な魔術はダメですけど、回復魔術だけには自信があるんですよ」


と言ってちょっと自信げな顔を見せるソラ。可愛いな、おい。

そうか、だからあの回復薬の効能は凄かったのか。

あれがなかったら死んでたろうし、本当彼女には命を救ってもらってばかりだ。


「自信だ?謙虚だな、ソラちゃん」


と言ってラオージュまで入ってきた。そろそろ部屋が狭くなってきたぞ。

それよりも、謙虚?


「謙虚ってどういう意味だよ」

「そのまんまの意味だ。極術師が自信があるだけってそれを他の魔術師が

聞いたらブチ切れるぞ」

「で、でも、私、回復魔術以外は弱いんですよ。へっぽこですよ」

「全部が80点取れてるより、他5点で一つだけ100点取れてるソラちゃんみたいな

魔術師の方が価値は上なんだよ。忘れたのか?」

「私、そんなにへっぽこだったんですか!?だ、だって先生は30点はくれましたよ」

「そりゃあ、王女様特権だ。なぁ、アーシェ」

「………僕からはコメントは控えさせてもらうよ」

「兄さん!?せめて何かかばってくださいよぉ」


ラオージュ、急に来てめっちゃソラを弄り倒してる。

墓での話を聞く限り幼馴染かそういうやつなんだろう。

でなきゃ一国の王女様あんなに弄り倒すなんて出来ない、少なくとも俺には無理。

ソラが涙目になってきたところで、王子が一つ咳払いする。


「この辺にしておいて、ケン君。君には少し来てほしいところがあるんだ」

「来てほしいところ?」

「僕達の父さん、この国の王のところだ。君に礼を言いたいそうだ」


王様?……あ、そうか。王子は王代理だったな。

って事は寝込んでたりって感じか。


「おっさん、起きてんのか。珍しい」

「あぁ、昨日…ね」

「…そういう事か、いい父親じゃねーか。寝てた方が楽だろうに」


寝てた方が楽って、もう本格的に死にかけって事なのだろうか。

それと一国の王をおっさんって……。

部屋を出て、4人で王様がいるって場所へ向かう。


「しかし、お前よくあいつに勝てたな」

「いや、勝ってないんだ。どちらかと言うと戦闘中断が正しいと思う」

「戦闘中断?何があったんだよ」

「最後に光線みたいなのが飛んできてな、俺はアマラに助けられたが相手は

それに飲み込まれて感じだ。正直言って俺からしても何が何やら」

「光線だぁ、なんだそりゃ。よくわからねー事もあるもんだな」


あれは本当に一体なんだったんだろうか…。

流れ弾だったのかあるいは誰かがこちらを攻撃してきたのか…。

気が付けば見るからに偉い人がいそうな雰囲気が漂う部屋の前へやってきた。


「父さん、彼を連れて来たよ」


王子がドアを叩いてからそう言う。そして、何の返事もないままだが……。


「入って良いそうだ」


王子がドアを開け、中に入ると中には


巨大な装置から出ている管にらしきものに繋がれて、座る老人の姿があった。

老人の口の部分からは絶えず白い湯気らしきものが出続けており、

さらによく見れば足は膝から下がなかった。

これでは王として国を治めるのは難しいだろう。

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