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趣味人のVRMMO  作者: et al.
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3/20

ep.1

 

 ようこそ【DW】の世界へ。

 ここはあなたに、あるいは他のすべての人に望まれた世界です。

 あなたの望む世界を我々に見せてください。


 キャラ作成ができるということで早期ログインすると、だだっ広い空間に女性の声だがやけに厳かな声が響く。


「おお、さすが超大作と喧伝していただけある。一昔前のものとは大違いだ。」


 目の前に出てきた女神然とした存在に呆気に取られつつ、足元から生えてきたこの空間にぴったりの華美な装飾をした大きい鏡を覗き込む。


「これがキャラクリか。」


 楽は自身のみた目が反映された初期アバターから容貌を変更していく。


「俺の容姿スキャンされてんのかよ。すげえな。」

「別にこのままでもいいが。まあ、身バレせん程度に異世界っぽくすりゃええか。」


 あまりにもリアルすぎる仕様やゲーム内時間と現実世界の時間の乖離のため、フルダイブの作品は年齢規制をかけているタイトルが多く、このゲームも18歳以上を対象としている。代わりにゲーム内での行為に自由度が増し、PKや恋愛ロールプレイなども可能なようだ。性別も自由に選べるし身長や体重、顔貌も細かく調整できるようになっている。誰かの望んだ世界にはそういう世界線もあるだろうなとまだ見ぬ他プレイヤーに思いを馳せ、容姿を決定していく。

 程なくしてキャラクリが終わり、次はスキルのようだ。


「別に戦闘系のスキル要らねえんだけどなあ。なんかには使えるだろうし、自衛するために最低限か。」


 初期スキルだけでも迷う程度には多い。提示されたスキル欄から必要そうなものをピックアップしていく。


「いやー、全部揃えるとなると初期のポイントでは足りないか。」


 プレイヤーに初期にわりふられたSPは20P、初期スキル欄にあるのは1P〜5Pとなっている。


「まあ、適当に決めていいか。」


 ここにあるスキルが後々習得不可なんてことはないだろうしと、本ログインまでの残り時間も考慮して迷わず選んでいく。こういう時優柔不断な性格でなくて良かった。ここで迷っていたって始まらないからな。ベータ版の情報も持ち出しできなかったそうだし、どんなものが待っているかわからない。


 DEX強化2P

 LUK強化2P

 MP強化2P

 水魔法3P

 土魔法3P

 料理2p

 ランダムスキル5P


 これにプレイヤーが初期から持っている鑑定。インベントリも備わっているが、無限ではない。どうやら課金で上限が増やせるようなので増やしておこう。多いに越したことはないのだ。

 自慢ではないが、運動は子供の頃から不得手であった。近接戦闘なんてできる気がしないし、折角のゲームだから魔法でなんとかしようと魔法を二つも取ってしまった。近接戦闘のスキルは魔法より取得しやすそうという打算もあるが。

 DEX強化は外せなかった。器用に生きてきた方だと自負しているが、人に誇れるほどではない。それに運。今回【DW】を手に入れられたのも運のおかげだからな。ステータスアップ系のスキルは腐ることがないと相場は決まっている。何をするにしてもいい方向に転ぶことに期待だ。

 料理は俺の趣味の一つだ。【DW】で極めたいことの一つでもある。このゲームは味覚も楽しめるということだし、食いもんがうまければ大抵のことは笑って許せるもんだ。

 最後にランダム要素。これが唯一の5pであった。どうなるかわからないが、そういうワクワクを楽しむのも醍醐味だろう。



 プレイヤー:GAKU

 職業:旅人 Lv.1

 HP20

 MP25

 STR10

 VIT10

 INT10

 MID10

 AGI10

 DEX11

 LUK 11

 スキルポイント(1P)


スタート時のランダム要素はなろう系における美しいテンプレ要素の内の一つであると思います。

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