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趣味人のVRMMO  作者: et al.
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ep.138

 

 小屋の拡張も保留。簡単に手に入る素材は手に入れてから、拡張させよう。後回し項目も増えてきた。できるところからこなしていかなければな。タスクに振り回されまいと、心に決めていたのに。なかなかうまくいかないものだ。いっそのこと全て投げ出してしまおうかな。全て忘れ去って、一番に思いついたやつから再開させていくとか。無理だろうな。そんなんできたら、今もこうなってはいないだろう。


 アインスの街に飛んで、いくつか店を回って小皿と水呑み、一輪挿しを買う。後回しにしそうな項目第1位だったので、タスク消化しなければと自戒の意味も込めた。高価ではなかったのだが、センスのいい器。別々の店で買い揃えたのに、裏の銘は同一のものだった。なんて書いているかは分からん。達筆なのも玉に瑕だな。


 聖域に戻ってきて、早速神像の前に戦利品を置く。一輪挿しにはローハ、小皿にはローナの葉、水呑みには泉の水を。泉の水に関しては俺の手はかかっていないが、ここを解放したのは俺の手柄ということで、ここは一つ。小皿に乗せるものは近いうちに作物にできそうだ。一輪挿しの方は、間引いた時の花でも挿すか?でも、せっかく間引く手間をかけるなら、なるべく花が咲いてエネルギーを使う前に間引いてやりたいし。しばらくはローハで誤魔化そうかな。綺麗な旬の花でも見つけたら、収穫して飾ってやろう。


「ガチャまでもう少しか。」


 年甲斐もなくソワソワしてしまうな。家というか、自分の土地が欲しかったわけだが、期せずして手に入ってしまった。しまったではないな。正当な報酬として、手に入れることができた。他に欲しいものはなんだろうな。色々希望を言ってしまえば皮算用になってしまうだろうか。こちとら運特化の遊び人だぞ?


「強い装備にー、スキルの書なんかもいいよなー。」


 とりあえず思いつく限りの、当てたいものを列挙していく。同時にオークション機能とか、交換機能とか追加されるのかな?俺がいい剣を当てたとしても、使わないからな。それなら使う人に回して、リルもらったほうがずっといい。野良での交換機能とかはシャークトレードが横行してしまうだろうか。それならきびしいかもな。


 強い装備はマストで当てたい。基本的に相手の攻撃は避ける方向性であることには変わりない。機動力を削がない程度での、保険としての防御効果のついた服とか、装備できて胸当てまでだろうか。靴は欲しいな。AGIに補正のるタイプの。あとは杖かな。でも、アヴィは何も持っていなかったな。魔法というと、杖とか本が必要と思っていたが、その限りではないのかも?あれ?指輪していたっけ?覚えていないな。アヴィはそういう媒体なしに魔法を使えていたのか。それも修練でなんとかなる?杖持たなくてもいいなら、だいぶ楽なんだけど。


「それよりも、コーヒーチェリーだな。」


 本腰入れて探しているわけでもないが、あまりにも音沙汰がなさすぎる。以前は、自分で生産地を探し当てたいと思っていたが、そちらから歩み寄っていただけると、こちらとしてもありがたい。できれば複数種類。ロブスタやらアラビカやらさ。生育環境が一緒になってしまうから、大きな特徴の変化は無くなってしまうかもしれない。温室環境も必要か。それもガチャで当てればいいか。


 ガチャについて夢みながら、とりあえず聖域を見て回っている。今は泉周りの開けた土地を取り囲む森の中。どこまでが聖域の範囲内なのかを探っているところだ。木々が入り組み、足元はおぼつかないが、魔物の気配はなく、比較的安心して探索できる。数刻歩くと、聖域の範囲がわかった。ここは断崖で囲まれた窪地のようになっているようだ。川を登ってきた道以外の3方を囲まれている。トノサマフロッグの手袋で登ってみようとするが、弾かれてしまう。デッドゾーンのようなものか?それか、特殊な方法が必要なのか。


 ルーもこの森でなら、樹上で安心してくらせるかもな。家族を連れてきたっていいぞ。悪い奴らに捕まっている仲間を見つけたら、ここに逃してやればいい。外敵がいないから、種としての進化が遅れてしまうか?勝手に聖域を出て狩りに行って貰えばいいか。聖域であんな強い魔法を使うのはNGで頼むよ。


 壁づたいに一周して、小屋のある開けた土地に戻ってくる。ガチャ開始は何時からだったかな。開始時からぶっぱして、高レア掻っ攫っていくか、しばらくして低レア出きってから、高レア掻っ攫っていくか。どちらにしろ、掻っ攫っていくのは確定しているが、どちらもメリットデメリットある。ライバルの存在も気になるところ。数は少ないだろうが、遊び人の諸先輩方も狙ってくるだろうからな。


「一旦、狩人探してみるか。」



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