表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能扱いで追放したら、勇者パーティが半年で崩壊しました 〜装備も補給も撤退判断も全部俺がやってたと気づいても、もう遅い〜  作者: 芋平


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
107/113

第107話 NCI暴落

 翌日。


---


 数字は、

 さらに悪化していた。


---


「……ここまでか」


---


 カイルが

 低く呟く。


---


 スクリーン。


---


 ヴァルト市NCI。


---


 明確な下降。


---


 しかも。


---


 加速している。


---


「止まりません」


---


 担当官の声が震える。


---


「連鎖的に」


---


「評価が下がっています」


---


 安全。


 生活。


 環境。


---


 すべてが引きずられている。


---


 リーネは

 黙って見ていた。


---


 予測はしていた。


---


 だが。


---


 ここまで早いとは。


---


「議会から正式通達です!」


---


 担当官が

 さらに声を上げる。


---


「挑戦枠の凍結を検討」


---


「制度責任の追及」


---


 空気が凍る。


---


 カイルが

 軽く笑う。


---


「完全にアウト判定だな」


---


 誰も笑わない。


---


 その時。


---


「視察に来るそうです」


---


 静かな声。


---


「……誰が?」


---


「レオン・ヴァルディス」


---


 沈黙。


---


 全員の顔が固まる。


---


 カイルが

 ゆっくり言う。


---


「ラスボス来たな」


---


 リーネは

 何も言わない。


---


 ただ。


---


 目を閉じる。


---


 一瞬。


---


 そして。


---


 開く。


---


「準備します」


---


 短い言葉。


---


 その数時間後。


---


 ヴァルト市。


---


 混乱は

 収まっていない。


---


 むしろ。


---


 悪化している。


---


 規制が追いつかない。


---


 人が溢れる。


---


 不満が溜まる。


---


 その中に。


---


 一台の車が止まる。


---


 扉が開く。


---


 黒いコート。


---


 整った姿勢。


---


 無駄のない視線。


---


 レオン・ヴァルディス。


---


 静かに降り立つ。


---


 周囲の空気が

 一瞬で引き締まる。


---


「……これが」


---


 低い声。


---


「結果か」


---


 リーネが

 前に出る。


---


「はい」


---


 短く答える。


---


 レオンは

 周囲を見る。


---


 混乱。


 騒音。


 不満。


---


 そして。


---


「数字も見た」


---


「説明は?」


---


 まっすぐな視線。


---


 逃げ場はない。


---


 カイルが

 横で小さく呟く。


---


「さあどうする」


---


 リーネは

 答える。


---


「失敗です」


---


 即答だった。


---


 周囲が

 ざわつく。


---


 レオンの目が

 わずかに細くなる。


---


「認めるのか」


---


「はい」


---


「制御に失敗しました」


---


 静かな声。


---


 だが。


---


 揺れない。


---


 レオンは

 少しだけ間を置く。


---


 そして。


---


「では」


---


「なぜ続ける?」


---


 鋭い問い。


---


 ここで普通は。


---


 言い訳する。


---


 撤退する。


---


 だが。


---


 リーネは違った。


---


「必要だからです」


---


 即答。


---


 カイルが

 少しだけ笑う。


---


「いいね」


---


 レオンは

 じっと見る。


---


「根拠は?」


---


「今止めれば」


---


「この街は元に戻ります」


---


「そして」


---


「二度と動きません」


---


 沈黙。


---


 周囲の音が

 遠くなる。


---


「だから」


---


「続けます」


---


 リーネの声は

 静かだった。


---


 だが。


---


 確実に

 刺さる。


---


 レオンは

 しばらく黙る。


---


 そして。


---


「……興味深い」


---


 小さく言う。


---


「だが」


---


 視線が鋭くなる。


---


「結果は出ていない」


---


「数字は下がっている」


---


「国家としては」


---


「失敗だ」


---


 正論。


---


 完全な正論。


---


 リーネは

 うなずく。


---


「はい」


---


「現時点では」


---


 レオンが

 わずかに眉を上げる。


---


「現時点?」


---


「ここから」


---


 リーネは言う。


---


「修正します」


---


 空気が変わる。


---


 カイルが

 ニヤッと笑う。


---


「きたな」


---


 レオンは

 静かに言う。


---


「期限は」


---


「一年」


---


「残りは?」


---


「九ヶ月です」


---


 沈黙。


---


 そして。


---


 レオンは

 一歩下がる。


---


「いいだろう」


---


 その一言で。


---


 空気が変わる。


---


「続けろ」


---


 だが。


---


「次はない」


---


 冷たい言葉。


---


 完全な

 最終警告。


---


 リーネは

 うなずく。


---


「はい」


---


 レオンは

 背を向ける。


---


 去っていく。


---


 その後ろ姿を見ながら。


---


 カイルが言う。


---


「完全に崖っぷちだな」


---


 リーネは

 静かに答える。


---


「ええ」


---


「でも」


---


 視線は前へ。


---


「ここからです」


---


 制度は。


---


 壊れた。


---


 だからこそ。


---


 “本当に作り直す段階”に入った。

本話もお読みいただき、ありがとうございました!


少しでも続きが気になる、と感じていただけましたら、

ブックマーク や 評価 をお願いします。


応援が励みになります!


これからもどうぞよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ