第4節
城壁を上った部隊の数は300ほどで先頭に居たのは、アーサーの護衛をしていた彼だった。
彼は部隊を2つに分けた、1つは城壁の占領を行い正面入り口の吊り橋を下ろす部隊、彼が率いるで隊は砦の内部に潜入して、内部からの制圧と司令官の確保の部隊だった。
彼は内部に繋がる石の階段を降りていった、そして残った部隊は噛んでいた布を、マスク代わりに口元を覆うと体を屈めてゆっくりと、正面に向かっていった。
燃え上がっていた荷台は、まるで消える前の蝋燭の様に激しく燃え上がると、小さくなっていた。
煙が小さくなるのを確認すると、一気に敵部隊に近付いていった。
城壁の上はあちこちが黒く煤けていた、それは敵兵も例外ではなく倒れている人は皆、所々が黒くなっていた。
制圧部隊が近付いても、起き上がってくるものは一人もいなかった、1人の兵士が仰向けに倒れている男に近付くと、口元に手を当てると、すぐに手を離して耳を近づけた。
顔を上げた兵士はゆっくりと首を左右に動かした、ここに倒れている兵士のほとんどは息をしていなかった。
煙を吸い込んだことによる、呼吸困難で死んでいた、中には息のある者や息を吹き返す者もいたが、守備兵400の内50ほどしか生き残ってはいなかった。
その中で体を動かして立ち上がろうとしている人影があった、体中が黒く一瞬人間には見えなかった、その人影に近付くと両手で抱き起こしながら。
「正面の門の吊り橋を下ろすための、部屋はどこだ。」
軽くゆすりながら話しかけると、煤けた顔をしていたが、ゆっくりと瞼が開き途絶え途絶えに。
門を、開けるためには。その階段、をおりて、すぐ右側の、部屋の中央に、ある装置を回せば、下がる。」
震える右手を上げながら、後ろにある階段を指さしていた。
制圧部隊は意識のある者から、吊り橋を下ろす部屋の位置を聞き出すと、100ほど残して残り50でその部屋を目指した。
石の階段を急いで駆け降りると、右側に木の扉があった、扉は鍵がかかっていた。
何度か蹴ってみるが開く気配はなかった、しびれを切らして2人で数度体当たりすると扉は開いた。
部屋の中には中央に太いロープを何本も合わせて、1本のロープにしたようなものが、歯車の様なもの巻きついていた、その歯車からは4本の長い棒で出ており、1つに3人がかりで、計12人で一気に押した。
歯車は最初はゆっくりと動いていったが、一度動き出すとあとは一気に動いた。
歯車に付いていたロープが次第になくなるにつれて、歯車がかみ合って動くような音が聞こえてきた、ロープが無くなると鈍い音を出しながら吊り橋が降りた。
その時を待っていたように、正面に展開してた残り4部隊が砦に突入した。




