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妄想物語  作者: 妄想男
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  ガガが駆るSUVが、市街地を凄まじい速度で駆け抜けてゆく。


視界に広がる景色が、次々と後方に消えてゆく。


「ひぃぃぃぃぃぃぃ!」 


DDの泣き叫ぶ声が、途切れることなくガガの耳を叩く。



速度計に目をやる余裕は全くなかったが、針は150をとっくに超えているだろう。


単調な高速道路を走っているわけではない。


一般の市街地を走り抜けてゆく。


ビルも街路樹も交差点もあっという間に視界から消えてゆく。


「 助けて!  止まって!  お願い! お願い! 」


隣りのDDが、涙を流し懇願した。


「見えた!!」 ガガが叫んだ。


アクセルを緩め、ブレーキと同時にシフトダウンした。


がくんと速度が落ちる。


眼前にトラックを捉えた。


ガガは、クラクションをけたたましく鳴らした。


だが、トラックが速度を緩める気配は全くない。


どうする? ガガは自分に問いかけた。


トラックの後ろ姿を捉えながらしばらく思案していたが


「仕方ねえっ!」 覚悟を決めた。


アクセルに猛烈なキックダウンを与え、SUVは、一気に加速した。


クルマは突如、 猛獣のような咆哮を発し 前方のトラックに並び、そして 追い抜いた。


ガガたちが、走る目の前には、さっき交差点で見た、真っ赤なスポーツカーの姿があった。


「DD! 捕まれ!」 ガガがDDに叫んだ。


 え!?  どこに?   戸惑うDDをよそに、急ブレーキをかけた。


ガガのクルマの後ろを走っていたトラックも、急ブレーキをかけたが、間に合わずガガたちのSUVに追突した。


物凄い衝撃がガガとDDを襲った。


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