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妄想物語  作者: 妄想男
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ガガとDDは、気を失っていた。



顔面を何かに圧迫されていた。


右手を手探りで、ドアの内側を掴む。


左手でカーナビのある中央のコンソールを掴むと、そのままゆっくり上体を起こした。



目の前に見慣れぬものがあった。


ぼやけていた視界が、徐々にはっきりすると、それが衝撃で、開いたエアバッグだということに気づく。


隣りのDDの方を見た。


やはりエアバッグに顔を埋めている。


おい、大丈夫か? 


と、DDの肩に手をかけ、ゆっくりゆすると反応があった。



うーん、・・・・・・・唸りながらDDが、顔を上げる。



DDは、しばらくのあいだ、ぼーっとしていた。


やがて混濁した意識がはっきりしてきたようだった。


頭を振りながら、こちらを見て呟く。




「オイラ、・・・・・・・・・・ 生きてんの?」 


今にも泣きだしそうな、安心したような、複雑な表情だった。



ガガとDDは、クルマの外に出てみた。


ガガのクルマは、街路樹の植え込みに頭を突っ込んでいた。


バンパーの先に太い樹木の幹があった。


樹木が、クルマのボディにめり込んでいる。



ガガとDDは、自分たちの周りを見回した。


先ほどまで追いかけていたトラックが、道路に横倒しになっていた。


道の中央分離帯に激突してひっくり返ったようだ。


ガガとDDは、お互い、顔を見合わせた。


 どうする? ・・・・・という表情。


その時 背後から声が掛かった。



振り返った。



視線の先に、女が立っていた。



若い女だった。


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