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太陽を背に女が,、ゆっくりこちらに近づいてくる。
「あの、・・・・・」
そのあと、 大丈夫? と訊いてきた。
訊かれたガガは、両手をゆっくり左右に拡げた。
見ての通り、大丈夫さ、 という意味を込めて。
女が言った。
「もしかして、あたしを、 助けてくれたの?」
その女の言葉に対して、ガガは ゆっくりと頷く。
「その人たち 死んだの?」
女が、トラックの方へ顔を向け、尋ねてきた。
ガガは、これから確認する、 とひとこと言った。
トラックは、助手席側を下にして 横倒しになっていた。
ゆっくりと、トラックへ近づく。
荷台部分は大きく捩れていた。
トラック後部の状態を確認すると、
前方の方へ回る。
蜘蛛の巣が、張ったようにヒビが入ったフロントガラス。
ガガたちのクルマと同じように運転席、助手席 ともにエアバッグが開いていた。
運転席側へ回り込み、ドアを開け覗き込む。
車内では、二人の男が気絶していた。
そして、 助手席の男の足元には自動小銃が、転がっていた。
ガガには、その形に見覚えがあった。
旧共産圏で、広く使われていたタイプだ。
思わずそれを手に取るガガ。
「・・・・・死んだのかい?」
恐る恐るDDが尋ねる。いつの間にか、ガガの後ろに来ていた。
「手伝ってくれ」
立ち尽くすDDに、声をかけた。
ガガとDDは、ゆっくり 中央分離帯の芝生の上に 二人の男を横たえる。
ガガが、ふたりの男の呼吸と脈を確かめる。
大丈夫だ。
生きている。
呼吸も脈もしっかりしている。
いつのまにか、女もガガの後ろに立っていた。
「・・・・・あたし、・・・・追われていたの」
ぼそりと彼女が呟く。
「なぜ?」
たずねるガガ。
女は頸を振る。
わからない、といった。
「どうする? この人たち? このままじゃまずいんじゃない?」
DDがこちらに顔を向けて言う。
突然、背後で声がした。
「大丈夫だと思うよ!」
トラックのひしゃげた、荷台の後ろから声が聞こえる。
荷台の後部のドアを ギギーッ と開ける音がした。
うんしょ、 うんしょ、 うんしょ、
ガガたち三人の前に、そいつが姿を現した。
そこに、ウサギが立っていた。




