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妄想物語  作者: 妄想男
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スーパーの店内にも、朝日が差し込んできた。

スズメかな?

よくわからないが、小鳥のさえずりも聞こえてくる。


昨夜は、自分を襲ってきた男を後ろ手に縛って、そのまま、たらふくビールを飲んで寝てしまった。


後ろ手に拘束した男に一応、 尋問というか 事情聴取を試みたが、一言もしゃべろうとしないので、それ以上の追及を諦めそのまま飲み続けた。


そのスーパーには、オレのお気入りの銘柄、タイガービールが、山のように積み上げられていたので、

明け方近くまで飲み続けた。




        *     *     *


 


夢を見ていた。


トイレに行こうとしたが、このトイレを使いたいなら、あの山の向こうまで、天子様へ手紙を届けなければいけないのだよ。


蛇が絡まる杖を突いた老人が、御託宣を述べた。


おかしな老人が、御託を我に与えたもうた頃に、目が覚めた。




        *      +       *




アルコールにたっぷり浸食された頭を振り振り、周りを見ると昨夜、襲ってきた男が眠っていた。


オレは、立ち上がった。


オレのすぐ横で、鼾をかく男の右肩をつま先で軽く小突き、尋ねた。


「おい、 おい、 おい、 おい!」


四回目のおい、を発した後、頭にきてそいつの耳元に口元を近づけて


「気持ちよさそうだなっ!、ハッハァー! 」


そいつの耳元で、喚いた。


すると、そいつはいきなり起き上がり正座をして


「差せ!!差せーッ!!」  眠ったまま、叫んだ。


なにごとか?、と思ったオレは、そのままそいつを凝視する。、


そいつは、満面に笑みを浮かべながら床に突っ伏した。


口の端から流れ出た、涎が床を汚してゆく。



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