4
4
スーパーの店内にも、朝日が差し込んできた。
スズメかな?
よくわからないが、小鳥のさえずりも聞こえてくる。
昨夜は、自分を襲ってきた男を後ろ手に縛って、そのまま、たらふくビールを飲んで寝てしまった。
後ろ手に拘束した男に一応、 尋問というか 事情聴取を試みたが、一言もしゃべろうとしないので、それ以上の追及を諦めそのまま飲み続けた。
そのスーパーには、オレのお気入りの銘柄、タイガービールが、山のように積み上げられていたので、
明け方近くまで飲み続けた。
* * *
夢を見ていた。
トイレに行こうとしたが、このトイレを使いたいなら、あの山の向こうまで、天子様へ手紙を届けなければいけないのだよ。
蛇が絡まる杖を突いた老人が、御託宣を述べた。
おかしな老人が、御託を我に与えたもうた頃に、目が覚めた。
* + *
アルコールにたっぷり浸食された頭を振り振り、周りを見ると昨夜、襲ってきた男が眠っていた。
オレは、立ち上がった。
オレのすぐ横で、鼾をかく男の右肩をつま先で軽く小突き、尋ねた。
「おい、 おい、 おい、 おい!」
四回目のおい、を発した後、頭にきてそいつの耳元に口元を近づけて
「気持ちよさそうだなっ!、ハッハァー! 」
そいつの耳元で、喚いた。
すると、そいつはいきなり起き上がり正座をして
「差せ!!差せーッ!!」 眠ったまま、叫んだ。
なにごとか?、と思ったオレは、そのままそいつを凝視する。、
そいつは、満面に笑みを浮かべながら床に突っ伏した。
口の端から流れ出た、涎が床を汚してゆく。




