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妄想物語  作者: 妄想男
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 お雪さん、と不安気にお雪に身を寄せる少年。



 突然、少年が抱きかかえていた仔犬が腕の中から逃げ出し、 温泉の中へザブン、と飛び込む。



「こら! ムク!」 と少年は、仔犬を追いかけて温泉の中に飛び込む。



 二人の様子を見ながら、お雪が言った。



「あの仔犬を追いかけて、 私どもは、いつの間にか ここに参ったのでございます」 



お雪がガガに向かって言う。


「さっきの 襲ってきた連中はなんだい?」 


DDが質問した。


それに対しお雪は、 存じません、ここに来る前に出会い 追いかけられました。



「あんたらはどこから来たんだい?」



ガガが聞く。



駿河の竹之下の村の者でございます、と答えるお雪。



駿河?



「昔の静岡県東部だと思うよ」 



横からピョンが口を出す。


改めて お雪と少年の身なりを見る。


見慣れぬ着物と髪型。


「あんたの村では 今 何年だ?」 


ガガの質問に対し、お雪は、天正の十年でございましょうか、と答えた。



「天正十年?」 


と繰り返すガガに対し、西暦1582年だよ、とピョンが口を挟んだ。


隣りでルカが「本能寺の変」とつぶやく。


まさか!? 


戦国時代の人間か? 


頭が混乱するガガに、 


「まぁ、ボクらも未来から来たわけだし」 


とピョン。 


隣りでノロがぴょーと沸騰した薬缶のように鳴く。



「じゃぁ! 信長はもう討たれたのか?」  


 お雪に尋ねるガガに対し、


「信長? 織田さまでございましょうか? ・・・・・・存じ上げません」 


 と返事が返ってきた



ガガたちは、 頭が混乱してきた。



「そんなことよりさ、さっき襲ってきた連中が 仕返しにまた戻って来るかもしれないよ」


 とDD.




こいつ意外と冷静だな、と思いつつ ガガたちはDDの意見に従った。




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