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妄想物語  作者: 妄想男
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温泉に向かう前に,ガガたちは寄り道した。



釣具店、建築機材リース会社に寄り、必要なものを手に入れその後、



ショッピングモールに立ち寄る。



モールへ着くと、ルカは水着を探しに行った。



DDとガガは酒販コーナーへ。



大好物のタイガービールはないか?  と探したが、残念ながら見つからない。



「ねえ、せっかく温泉に入るんだから、 熱燗にしないかい?」 



というDDの提案に、それもそうだなと、 早速 電気ポットと徳利を探しに行くふたり。



一行が温泉地につくと、辺りはだいぶ暗くなりかけていた。



「オレは、やることがあるからセットィングは頼むな、」



と言って、みんなと別行動をとるガガ。



広い天然露天風呂を擁する結構立派な旅館だったが、人はいない。



建物に灯りもついていない。



ルカとDDはバスから発電機を運び出すと


重い発電機を、よいしょ、 よいしょ、 と二人で露天風呂まで運んだ。


発電機のエンジンをかけコードリールに繋がれた投光器を温泉を囲むように配置する。


ウサギとサイコロも、日本酒や電気ポットなど、必要なものを用意する。


暫く経つと、ガガが戻ってきた。




30分後、三人と二台のロボットは、温泉に浸かりすっかりリラックスしていた。



「いやー、いいねぇ、 温泉、 最高だよォ これで刺身があれば天国なんだけどなぁ 」


 おちょこで、熱燗をちびちびやりながら DDが、 しみじみ言った。


「 ホントよねぇ、あんなことが続いた後だから 心底ほっとするわぁ 」  


水着姿で温泉に浸かるルカ。


「やっぱ、オレはビールがいいな 」  


とガガ。


その横で帽子とスカーフを脱ぎ タオルを頭に乗せて温泉を楽しむウサギとサイコロ。



「おまえらさぁ、ロボットって 言ってなかった?」


 二体のロボットにするどく突っ込むDD。


.それに対し、ボクァ 優秀ですから と涼しい顔で返すウサギ。


「ところで、 おまえら、名前なんて ゆうんだ?」 


ウサギとサイコロに質問するガガに、


型式のこと? と返すウサギ。


・・・・・・名まえないのか、とつぶやくDD.


「じゃあさ、あたしが名前 つけてあげるっ!」 


とルカ。 


ウサギを指さし、 あんたは、ぴょんぴょん、 跳ねて動くから、 「ピョン」。


そして、サイコロを指さし、 あんたは、のろのろ動くから、ノロ。


と二体のロボットの名前が決ってしまった。


うーん、ピョンかぁ と腕組みをして複雑な表情のピョン。


となりでノロが沸騰した薬缶のように ぴょーと鳴く。

 

飲んでいた熱燗が終わりかかったことに気づき、 


もう一本 つけようと DDが、立ち上がった時、遠くで 


カラン、 カラン、 カラン、 カラン、 と


空き缶が乾いた音を鳴り響かせた。


「だれか 来た!」 


と ガガ。 



場の空気が一気に緊張する。


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