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もしも魔法が使えたなら  作者: きすぎあゆみ
42/46

42・新たな課題と目標

続きです。

宜しくお願い致します。

「スーーハーー、スーーハーー、スーーハーー………」


 僕は魔法の練習をするその前に、≪魔力の体内循環≫を始めた。精神統一とか魔法の練習前の魔素≪オド≫の準備運動みたいなの意味も有るけど、これをすると雑念を忘れられるから心が落ち着くって言うのが一番の理由なんだよね。でも準備運動の意味も有るのなら、ラジオ体操もやった方が良いのかな?


「イッチ、ニイ、サン、シッ、ゴー、ロック、シッチ、ハッチ………」


 ふとそんな事を思ってしまったから、≪魔力の体内循環≫の後にラジオ体操を始めた。音楽無しのラジオ体操ってあまりやる機会が無いけど、別に人に見せるためにやっている訳じゃ無いから少々リズムがずれても問題無いよね。


「スーハー、スーハー、スーハー……」


 最後の深呼吸までを通してやってみました。


 ラジオ体操をするといつもよりも身体が軽くなった気がする。温泉施設に来るまでに歩いたり走ったりして身体は暖まってはいたけど、使っていない筋肉や普段の生活と違う動かし方をする筋肉も有るからその違いなのかな?


「あっそうだ!」


「また一つ閃いた!」


 僕の身体の中に有る魔素≪オド≫を循環させながらラジオ体操をしてみたらどうなるのかな?普段あまり使わない筋肉を使う時に魔素≪オド≫を集中させながら、ラジオ体操とか筋トレをしたら部分的に身体強化が出来るよね。多分、筋肉も鍛えられるし?


「いや、それよりも」


 常に身体強化を使える様に常に魔素≪オド≫を体内で循環させるとか…って、そう言えば無意識に目を部分的に身体強化して夜の暗闇でも見え易くなっているから、目以外でも無意識に身体強化を出来る様に出来たら良いのかな?ここに来るまでに走っても疲れにくくなっているのも、無意識に身体強化をしているからだろうし。


 そうすると自然にそして無意識に魔素≪オド≫を体内循環出来る様に訓練したら、効率が良くなるかも知れないし部分的に身体強化したい場所に直ぐに魔素≪オド≫を集中出来るかも知れないよね。


「そう言えば……」


試した事は無いけどマンガやラノベでは全身の身体強化は効率が悪いから、部分的に身体強化出来る様に訓練した方が良いって有った様な気がする。でもそれって魔素≪オド≫を意識しなくても自由自在に操れる様にならないといけないから、そのためには沢山訓練をしないといけない。


「うーん……」


 色々と思い付く事は多いけどそれらを実行に移すためには、一つづつ優先順位を付けたりして優先順の高い物を主に練習した方が良いのかも?ただでさえ要領の悪い僕があれもこれもって色々な事に手を出しても、どれもが中途半端になる未来しか見えないよ…。


「…………」


 今日は魔法の練習をしに来たはずなのに気が付いたら色々と思い付いてしまって、全く魔法の練習が出来ていないってどうなのかな?確かに集中力が無いって言うか、何かをしている時に他の何かが気になってしまってそれでけっきょく時間だけが過ぎていって何も出来て無いって僕は良く有るよね…。


 やっぱりどう考えても、集中力が無いんだよね。集中力も鍛えないといけないよね…って、言ってるそばから他の事を考えているし…。


「とにかく今日は、集中して魔法の練習をしよう」


 今日からの魔法の練習をする時の目的と目標は一応家で書き出していた。


 魔法が発動する時間を出来るだけ短縮させる事。


 頭で考えて魔法を使うんじゃ無くて、条件反射で魔法を使える様になる事。


 どんな魔法を何回使えるのかを知る事。


 いざと言う時に魔力切れになったら困るので、自分の魔力の限界を知る事。


 主にその四つかな。一応僕は全ての属性が使えるけれど、だからって全ての魔法を使える訳じゃ無いから、得意な魔法や不得意な魔法を知る必要も有るよね。自分の限界とかを知らないといざと言う時には、もしかしたらただの役立たずになってしまうかも知れないからね。


 無理をしない程度にだけど出来るだけ魔法を使うって矛盾しているけど、師匠とか先生とか教えてくれる人が居ないから自分でとうにかするしか無いよね。こんな風に物事を考えると、学校で勉強を教えてくれる先生ってとても有難い人達って事だよね。もう少し学校では真面目に授業を受けないと申し訳無いよね。あっ、塾もか…。


「とにかく今は魔法の練習に集中しよう」


 僕は背負っていたリュックサックの中から≪魔法の書 中級編≫を取り出した。僕は夏休みに入って≪魔法の書≫を読みまくった。とは言っても≪魔法の書 中級編≫までだけどね。≪魔法の書 上級編≫と≪魔法の書 応用編≫と≪魔法の書 賢者編≫は何故かは解らないけど本を開く事が出来なかった。だから当然本の内容は読んでいない。そう、本のページがのり付けされたみたいに開かなくて、読めなかったんだ。多分僕の実力が≪魔法の書 中級編≫に追い付いて無いからと言う事と思うけど、本を読めない様に開かなくさせる事が出来るなんて改めて魔法の凄さや可能性に気付かされてなんだか少し感動しました…。


 ≪魔法の書 中級編≫の結界のページを開いて、魔法の練習用の結界の魔法を発動させた。大浴場を丸く魔力で出来た結界が切り取り、別世界の様に結界の内側と外側を隔てた。


「壁よっ!」


 そして今日は魔力を出来るだけ消費するために、魔方陣を描いた護符は使わずに自分の魔法で各属性の壁を出現させた。護符を使うよりも魔力は消費するけれど、僕の実力も上がって来ているからなのかその分魔法の壁も大きくなり、厚く高い各属性の壁が出来上がった。


「ファイアーボール、火炎弾、火球」


 魔法の練習の準備が出来たので各属性の魔法の壁に向かって、火属性初級の各魔法を試してみる。頭の中で火属性初級魔法を連続で発動させるイメージをしながら、現実でも実際に魔法を一気に大量に使ってみる。だけど初級の魔法は確かに人に当たってしまったら怪我や火傷を負ってしまうだろうけど、今一攻撃力はそれ程高い訳じゃ無い。それは何発も当てる事が出来れば大怪我や大火傷、それこそ死んでしまうかも知れないけどでも所詮は初級の魔法。威力も低ければスピードも遅いから、消費する魔力も最低限。まあ、これは僕の魔力量の基準で言えばだけどね。


 だからそれなりに沢山魔法を使っている筈なのに、まだまだ魔力量には余裕が有る。流石に魔法の連発で体力や精神的には疲れてはきているけどね。そうか、魔力は余裕が有っても、体力と精神力か集中力は消費するするみたい。ゲームで言うHPとMPが消費されるのかな?HPはヒットポイントで体力値で、MPはマジックポイントで魔力値だったけど、現実の魔法ではHPとMPと一緒に精神的に疲れるから集中力も減って行くみたい。ゲームに集中力値って有ったっけ?


「…………」


 初級の火属性魔法を連発で発動させるイメージをしているけど、少しずつ魔法の発動のタイミングが乱れだしたし、魔法が狙った所を外しだした。ゲームの世界とは違う事は理解していたつもりだけど、魔法の連発は集中力に影響されるって思った事も無かったよ。確かに現実で何か同じ作業を繰り返すのなら、集中力って大事だよね。繰り返しの無い作業でも集中していないと、何でも無いところで失敗してしまうかも知れないしね…。


「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…………」


 魔力量には問題は無いけれど、体力と集中力には問題大有りだよ!魔法の練習も大事だけれど、体力と集中力も鍛えないといけないよね。思いがけないところで新たな課題が出るとは、僕って物事がすんなりと上手く行った試しが無いから仕方が無いって言えばそれまでなんだけど…。


「…滅茶苦茶疲れる…」


 でも逆に考えれば魔法を使う事で、体力と集中力も鍛えられる事にならないのかな?魔法を使えば使う程体力も使うし集中力も無くなっていく。そしてそれは魔法を使う事で消費されている物なので、魔法を使う事でそれらを鍛えるって僕の考えって都合が良すぎるかな?




 魔法の練習をしに来た筈なのに、何だが色々とやってみたい事や新たな課題が増えてしまった…。

まだまだ昼間は暑いですね。

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