41・久々に寝落ちしました
涼しくなって来たと思ったら、また暑くなって来ました。
続きです。
宜しくお願い致します。
今日の勉強会も無事?に終わり、晩御飯を食べてお風呂にも入ったので僕は自分の部屋に戻った。
今日も魔法の練習をするために温泉施設に行きたいのだけど、学校の登校日と勉強会が有ってお昼寝をしていないから、今日は夜更かしをしない方が良いよね。今日は眠らずに頑張れば何とかなるかも知れないけれど、そうすると明日が絶対辛くなるよね。
僕はまだ徹夜を経験した事は無いけれど、睡眠を取らずに何かをやり続けるって僕には縁の無い事だと思っていました。マンガとかラノベの主人公なら冒険前の修行している頃に徹夜で何かを作ったりとか、冒険に出てからは徹夜で冒険したりとか良く有るよね。僕も一度は経験してみたいけれど、今は余り無理はしたく無いかな。無理をするのはもう少し大きくなってからで良いと思うんだ!
…とは言っているけれど、実際は今日は疲れたから寝たいと言うのが本心なんだよね。でも、修行は一日修行をしなかったらその一日を取り戻すために三日は掛かると言われている。だから今日は僕の部屋でも出来る修行をしようと思っている。
僕はベッドの上で座禅を組んで、軽く目を閉じた。手はお腹の前おへその下に有る丹田と呼ばれる辺りで、軽く輪を作る感じに組む。そして、心を落ち着けるために何も考えない様に呼吸と丹田に意識を集中させる。鼻からゆっくりと息を吸い、口からゆっくりと出す。
この時に気を付けないといけない事は、腹式呼吸をする事。息を吸った時に大きくお腹を膨らませて、息を吐く時に吸い込んだ空気を全て吐き出す様にお腹をペタンコにするイメージかな。初めは僕も出来なかったけど、今では何も考えなくても出来る様になった。
そして、僕の体内に有る魔素≪オド≫を感じ取る。魔素≪オド≫は基本的に丹田から身体全体に行き渡っているので、丹田に意識を集中させると、暖かい物が身体を巡っているのが感じられる。魔素≪オド≫を感じたら僕の身体の中を、隅から隅まで循環させる。それは右回り、左回りさせたり、右手から左手へ、左足から右足へ、右手から右足へ、左足から左手へ、とか色々な巡らし方が有るのでその時の気分で色々と変えている。
僕の身体を巡る魔素≪オド≫を活性化出来たら、次はこの地球上を循環している魔素≪マナ≫を見てみる。この地球上の有りとあらゆる所に魔素≪マナ≫は存在している。空気中に含まれているって言うのが正解なのかな?だがら、魔法を使うためには自分自身の体内に有る魔素≪オド≫と空気中に含まれている魔素≪マナ≫を、見て感じそして干渉出来なければいけない。
僕は次第に風に乗って流れて行く魔素≪マナ≫に意識を集中させると僕の肉眼では無い視界、心眼か魔力視って言えば良いのかなそれが風に合わせて流れて行く、僕はボーッとその風景や景色を見ているだけで身体の疲れが取れる様な気がしてくるから不思議だよね。風の流れに身?を任せていると身体が少しずつ軽くなっていく不思議な感覚を味っていた。それは長くもあり短くも有り、なんだが不思議な感覚だけど僕は意識を手放すまでの時間それを味わっていた。
気が付くとカーテンの隙間から、光の筋が射し込んで来ていた。僕はと言うとベッドの上で座禅を組んだ状態だった。座禅を組んだままでのまさかの寝落ちをしてしまったみたい。身体は少し痛いけど、気分は悪くない。って言うより、気分はとても良い。寝る前に座禅を組んで心を落ち着けると、安眠効果が有るのかな?寝落ちすると、身体のあっちこっちが痛くなるけどね。
そう言えば目覚ましのアラームを聞いた記憶が無い様な気がする。そう思い目覚まし時計を見てみると、起きる時間まであと30分以上有ったので寝坊はしていない。
「…寝坊したかと思った…」
一瞬寝坊したかと思ったから、良かったよ。僕は座禅を解いて、ベッドに寝転がって天井を見上げた。
「いつも見ている天井だ…」
それはそうだよね、どう見ても見慣れた僕の部屋に居るからね。
「今日は、塾に行く日か…面倒臭いな、サボらないけど…」
今日の予定を確認してみたけど、塾に行くのは同じ学校の同級生ばっかりだから余り好きじゃないんだよね。でも、学校と僕の家に集まる時以外に、智ちゃんと会えるから嫌だけど行くけどね。行き帰りにも二人っきりになれるし、色々話も出来るしって僕は殆ど聞き役なんだけどね。
「昼寝をして、夜は魔法の練習をしなきゃ…」
早く目が覚めてしまったけど、二度寝は出来そうも無い。眠気が全く無いから、何と無く今日の予定を、口に出してみる。
ベッドに寝転がってボーッとしていたら、目覚まし時計のアラームが鳴り出した。今日一日の始まりだね。
今日は予定通りラジオ体操と塾に行き夏休みの宿題も済ませたから、昼寝も充分に取れた。もう少しで深夜になるので、僕の自由な時間になる。本当は小学生が夜中に出歩く事はいけない事なんだけど、誰にも見つかっていないから大丈夫だよね。
僕はいつもの様に足音を発てない様に気を付けながら、家から抜け出した。真夜中の住宅街や商店街を抜けて人通りの少ない道を通って、閉鎖された温泉施設に到着した。僕がいつも魔法の練習をしている、大浴場に潜り込んでようやく一息吐けた。だって大人に見付かったらと思うと緊張するし、いくら気を付けていても何かしらのアクシデントって絶対に有るよね。
だから真夜中に外を歩くのは未だに慣れないし、とても悪い事をしている気分になってしまう。でも、魔法と悪い事とどちらを取るかって聞かれたら、当然魔法を取るよね。それこそ考える必要も無いよね。本当はいけない事なんだけど、魔法の練習の前には少しくらい?のルール違反なんて気にならないって事。気にするだけ時間の無駄に思えてしまう、それだけ僕に取って魔法が大切な物なんだ。
今日は魔法の練習のおさらいをする予定。魔法を使う機会なんて絶対に無い方が良いに決まっているけど、世の中何が有るか解らないから絶対では無いかも知れないよね。世の中平和が一番なんだけど、いつどこで何が起こるか僕には予想も想像も出来ないからね。
はっきり言ってマンガとかラノベの影響だけど…。
そんな時のために魔法の発動する時間を短縮させるために、無理をしない程度に出来るだけ魔法を使ってみようと思うんだ。頭で考えて魔法を使うんじゃ無くて、条件反射で魔法を使える様になれば良いかなって思っている。自分がどんな魔法を何回使えるのかも知っていないと、いざと言う時に魔力切れですってそんなんじゃ使い物にならないよね。それこそ何のために魔法の練習をしたのかって事になりかねない。
何の取り柄も無い僕だけど、後悔はしたくないし悔いも残したくない。だからせっかく出会った魔法の勉強と練習には妥協をしたくないんだ。僕は魔法と出会って魔法が有る世界を知った。それは今後の僕の人生に魔法が必要になる何かが有るからと、勝手に僕は思っている。大切な人を助けたり守ったり、それとかピンチな時に駆け付けたり見守ったりってね。
完全に僕の思い込みだし、男の子特有のヒーロー願望かもしれないし、こんな事を考えてるって事がフラグになるかも知れないしね。
魔法の練習と言えばマンガやラノベみたいに、食料とお金を貯めるために狩りをしている場面が多く有るけど、現代の日本ではそれは無理かな?確かに僕が住んでいる町の山側には、猪とか猿や熊も出るけど僕はまだ見た事が無いんだよね。
僕の友達のお祖父さんが猪の罠猟をしているけど、捕まえた猪を殺す所は可哀想で見ていられないって言っていた。しかも猪を食べられる様にするために捌くのも、気持ち悪くて吐きそうになったって言っていた…。
今の所は全くその気は無いけど魔法の精度を上げるために山で動物を標的にするとしたら、せめて埋めてあげるか食べられるのなら食べてあげないと、ただ単に命を粗末にしているだけになるのかな?もしそうなったら魚も捌けない僕なのに、動物を捌けるのかな?生肉を触るのも苦手なのにね…。
そんな事を考えると魔法を自由自在に扱える様になるためには、長い道のりが必要になりそうだよね…。




