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もしも魔法が使えたなら  作者: きすぎあゆみ
36/46

36・油断じゃ無いけど

続きです。

宜しくお願い致します。

 僕が魔法陣を描いた術符(護符)を使って起動させた、地・水・火・風の基本四属性の初級魔法の壁が一つずつ消えて行ってしまった。


 術符(護符)に込められた僕の体内に有る魔素≪オド≫と、空気中に漂っている魔素≪マナ≫を取り込みながら魔法陣の魔法を発現していたのだけど、僕が込めた魔素≪オド≫が無くなってしまったのか、術符(護符)に使った紙の寿命なのかは解らない。


 今夜初めて本格的に術符(護符)に描いた魔法陣の魔法を発動させたので、その辺りの事は今後解って来る事なので今は無事に魔法が発動した事の方が重要だよね。


 本来、魔法陣を描くためには魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫を込めながら造った、専用の紙と、ペンとインクが必要になるのだけど、僕はそのどれも持っていないので、魔素≪オド≫を込めながら鉛筆や筆ペンやボールペン、それに習字用の筆で書く事も有る。描く物を変えるのはその日の気分なので特に意味は無いんだけどね。


 術符(護符)に使う紙も、習字用の半紙やノートや折り紙とか、これも決まりは無い。正式な魔法陣を描くための道具が欲しいとは思っているのだけど、どこに売っているのかな?


 ≪魔法の書≫を作ったエクスタール魔法協会に連絡出来たら、売って貰えるかも知れないのだけれど、≪魔法の書≫には連絡先が書かれていないから連絡先が解らない。悪戯電話対策とかウソ電話詐欺対策で連絡先を載せていないのかな?


 今の所一人でも何とか魔法の練習や勉強が出来ているのだけれど、この先つまずいてしまったらどうすれば良いのだろうね?エクスタール魔法協会の連絡先が解らないから、解らない所や上手く行かない理由を聞こうにも、聞く事が出来ないよね。


 この点は少し不親切な気がするよね。教材を売るけどその後は何もサポートしてくれない、教材屋さんみたいな物だよね。


 今の所は本題無く?自力で何とかなっているのだけれど、この先もし行き詰まったり躓いた時にはどうしたら良いのかな?誰かに聞いてみようにも、もし「魔法の練習をしているのだけれど、解らない事が有るから教えて」なんて言ったら、絶対に変な目で見られるし、最悪頭がおかしくなったと思われるかもしれないよね。


 今回の上位属性の失敗の件もそうだけど、誰かに教えて貰うかヒントが欲しいよね。今日は魔法が失敗する原因が偶然解ったのだけれど、毎回こんな偶然って有り得ないよね。そんな偶然が毎回有るのなら、僕の人生はもっと良い事が有る筈だよ…。




 …それよりも、基本四属性の壁が消えてしまった。って事は結構長い時間魔法の練習をしていたって事なのかな?


 この温泉施設はこの辺りでは空気中に漂う魔素≪マナ≫が比較的多い場所なので、魔法の効果が発現している時間も長いとは思うのだけれど長いって言うだけで、永久に魔法が続く訳では無い。


 夜中に家を脱け出しているのだから、僕は時間が気になってしまった。僕の体感ではそんなに時間が経っていないと思うのだけれど、それはあくまでも僕の体感であって実際の時間は解らないよね。僕の腹時計も正確では無いから、腹時計もあてにはならないしね。


 僕はリュックサックから目覚まし時計を取り出して、時間を確認してみた。


 何で目覚まし時計かって?それは僕が腕時計を持っていないからだよ!今まで腕時計が必要と思った事が無かったし、基本的にインドアなので家の中には時計が有るからね。塾に行く時でも早めに家を出ているし途中の道にもコンビニとか商店に時計が有るので時間が見られるし、塾の教室にも当然時計は有るしね。


 そう言った理由で腕時計を持っていなかったのだけれど、こんな事になるのなら今後は絶対に腕時計が必要だよね。それも丈夫な腕時計が。僕のお小遣いで買えるのかな?お父さんとお母さんに要相談かな!


 それとパソコンかスマホも必要かな?小学校の授業でパソコンを使うけど、何か調べ物をする時とか計算や文章を書く時には便利だよね。魔法の練習をする場所を探すのに地図とかを見る事が出来るし、魔法陣を描くために難しい漢字や知らない漢字を調べられるし、これも魔法陣を描くためなんだけど多角形を描いたり調べたりも出来るよね。これもお父さんとお母さんにに相談しないといけない。


 何だか欲しい物が沢山有るよね。


 …そう言えば時計を見る筈だったのだけど、僕の頭の中で色々な事がごちゃ混ぜになってしまっているよね。少し落ち着いた方が良いのかも?


 一度深呼吸をして心を落ち着ける。余計な事は何も考え無い様にして、もう一度深呼吸をする。


 うん、落ち着いたかな?


 改めて目覚まし時計を見てみる。午前4時30分…何か変な時間に見えたのだけど!


 もう一度、目覚まし時計を確認してみる。午前4時31分…ヤバい!急いで家に帰らないとお母さんが起きる時間になってしまう…!


 僕は慌てて荷物をリュックサックにしまうとリュックサックを担ぎ、そしていつもの如く僕の体内に有る魔素≪オド≫を活性化させて全身に行き渡らせると≪身体強化≫の魔法を発動させた。


 そうすると僕の体に力が漲る。それと共に少し公憤しているのかな?高揚感って言えば良いのかワクワクしている自分が居るのに気が付いてしまった。今はそれ所では無いなだけど、何でなのかな?


 身体強化の魔法を使った事で視力が良くなり暗い所でも見える様になり、耳も良くなっている気がする。だって回りの音が良く聞こえる気がするからね。あくまでも気がするだけどね。


 肌の感覚?触覚なのかな?も良くなっている気がする。僕の回りの少し温く湿り気の有る空気が、僕の身体に纏わり付いている気がするからね。それに空気の重さ?抵抗感も感じられる。感じられるだけで障害物では無いのだけど、空気の壁みたいな物が有る気がする。


 何でなのかは解らないけれど何時もよりも感覚が鋭くなっていて、まさに冴えているって状態なのかな?今なら何時もよりも遥かに短い時間で家に帰る事が出来る気がするよ。


 って呑気に僕の今を実況生中継している場合じゃ無かった。急いで家に帰らないと、お母さんが起きてくる時間になってしまう。もしも夜中に家から出て行っている事が解ってしまうとそれを考えただけでも恐ろしい。


 お小遣い抜きなのか学校や塾以外には外出禁止とかおやつ抜きとか、僕には想像も出来ないお仕置きが待っているかもしれないよね。そんな怖い事を考えていると、全身から汗が噴き出して来た。それこそ全身から滝のような汗がだよ!Tシャツもパンツも短パンまでも、僕が身に付けているもの全部が汗でビチョビチョになってしまった。これ以上色々と想像していても、良い事は無い筈だから急いで家に帰ろう。


 今は兎に角時間が無いから、マッハで大急ぎでゴーホーム!(で良かったっけ?)


 僕は大慌てで何時もの場所から温泉施設から出ると、言葉通り大急ぎで家に向けて走って行った。何処をどう走ったのか記憶は曖昧だけど、人気が無い所を全速力で駆けて行ったので人には見られていないと思う。


 そして何時もの3分の2の時間で家に帰り着く事が出来ました。人間ってやれば出来るんだね。こんなに短時間で家に帰られるとは思っていなかったからね。目指せ時間短縮って言いたいところだけどそんなには甘くない気がするよね。調子に乗って失敗するのが僕なので、少し慎重になった方が良いよね。


 でも無事に家に帰る事が出来て、そして一番心配していたお母さんには見付からなかったので結果としては≪大変良くできました≫って所だよね。




 その時僕は気付いていなかったのだけど、僕の後を付けていた人が居た事。そしてその人物が、僕が秘密にしている魔法の練習の一部始終を見ていた事を…それはそうだよね、真夜中に小学生が家から脱け出して何処かに行っていたら普通の人なら気になると思うし、ましてやその人物がエクスタール魔法協会の関係者なら、尚更僕の行動に疑問を持つ筈だよね。

今日は朝から暑いです。

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