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もしも魔法が使えたなら  作者: きすぎあゆみ
35/46

35・練習も大切だけど観察もかな

続きです。

宜しくお願い致します。

 今度は目を開けて、もう一度闇属性の球を具現化してみる。闇属性の球問題無く具現化され形作られている。その具現化した闇属性の球を、今度は目を閉じて見て(感じて)みる。


 僕の体内に有る魔素≪オド≫と空気中を漂っている魔素≪マナ≫で形作られた闇属性の球が見える(感じられる)。


 しかしついさっき具現化した闇属性の球とは似て非なるもので有る事が解ってしまった。だからこの闇属性の球を、土属性の壁に向かって放ってみた。闇属性の球は土属性の壁に半分埋まった状態で止まってしまって、新たな奇妙なオブジェが出来上がってしまった。


 さて、この二つの闇属性の球の成功例と失敗例の違い、それは僕の体内に有る魔素≪オド≫と空気中を漂っている魔素≪マナ≫の混ざり具合の違いによって、成功と失敗に分けられている事が解ってしまった。


 先ずは失敗例の方はと言うと、こちらは僕の体内に有る魔素≪オド≫と空気中を漂っている魔素≪マナ≫が混ざり合っていない状態で、空気中に漂っている魔素≪マナ≫を僕の体内に有る魔素≪オド≫で包んでいる状態だった。簡単に言うのなら、卵の白身が魔素≪オド≫で黄身が魔素≪マナ≫って言ったら解りやすいのかな?


 その混ざり合っていない卵に衝撃を加えると黄身が割れてしまう。だけど、黄身と白身が少ししか混ざる事は無いから、黄身と白身のどちらかの大半を取り除く事は何とか出来るかも知れないよね。それが茹で卵なら黄身と白身が混ざる事なんて、有り得ないよね。


 だから混ざり合っていない魔素≪オド≫と魔素≪マナ≫は、障害物にぶつかってしまうと外側の白身の部分の魔素≪オド≫が障害物に吸収されたり霧散させられるので、残った内側の黄身の部分の魔素≪マナ≫が魔法としての事象を起こそうとしても失敗してしまい、それが奇妙なオブジェになって残ってしまうのかな?


 成功例の方はと言うと黄身と白身が良く掻き混ぜられた卵みたいに、僕の体内に有る魔素≪オド≫と空気中を漂っている魔素≪マナ≫が良く掻き混ぜられている。だからこの良く掻き混ぜられた卵は、黄身と白身を取り分ける事は出来ないのかな?


 だから良く掻き混ぜられた魔素≪オド≫と魔素≪マナ≫は、障害物にぶつかっても分離出来ないから具現化された状態を保つ事が出来るので、魔法としての事象を起こす事が出来るのかな?


 これで解るかな?僕が見た(感じた)結果がこう言う事だった。


 そして何で同じ闇属性の球なのに、成功と失敗が有るのか?それは単純に僕のせいだと思う。


 成功した方は、何も考えていないもしくは魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫を見ながら(感じながら)具現化させた物で、変に気負っていなかったって事かな?それか、注意深く観察していたのも関係有るかも?


 一方失敗した方はと言うと、闇属性の球を具現化させる事ばかりに気を取られていたし、これ以上失敗したく無いとか色々と考えて過ぎてしまっていて、気負っていたと思うんだ。


 それが成功と失敗の分かれ目かな?


 僕は偶然?≪魔法の書≫と出会ってしまって気が付いたら買ってしまっていたけど、やっぱり趣味?勉強?自分磨き?は楽しくやった方が良いのかもね。変に結果を出そうだとか、何でもかんでも自分の物にしてやろうだとかそんな事を考えずに、自分のペースで楽しく魔法を覚えていった方が結果に繋がるだろうし、そもそもマイペースな僕が結果を出そうと焦った所でどこかで躓くのは目に見えているよね。


 だから「うん、やっぱり僕には僕のペースが良いよね!」って事だよね。


 そうなって来ると改めて聖属性から始めてみるのか、残りの属性を終えてから聖属性に戻るのかの二つの選択肢が有るのだけど、どうしようかな?


 だけど折角だから聖属性からやり直してみようと思うんだ。


 聖属性の球を具現化してみる。だけどその聖属性の球は、僕の体内に有る魔素≪オド≫と空気中を漂う魔素≪マナ≫がむら無く混ざり合っているのをイメージしながら、具現化してみる。


 そして現れた聖属性の球は、先程具現化した聖属性の球と見た目こそ違いが解らないけれど、存在感と言えば良いのかな?見た目こそは同じに見えるのだけれど、その内側に込められている≪魔力≫って言った方が解り易いよね。その≪魔力≫が満ちていてそれでいて爆発するとかでは無くて、絶妙なバランスでこの場所に存在しているそんな感じに見える魔素≪オド≫と魔素≪マナ≫が混ざり合った聖属性の球が僕の目の前に具現化されていた。


 僕はこの聖属性の球を風属性の壁に向かって飛ばしてみた。聖属性の球は風属性の壁に当たっても、速度を落とすことも無く通過して行って結界魔法の壁に当たると弾けるように消えて行った。聖属性の球が通過した風属性の壁には、聖属性の球の大きさの穴が残されているけれど、その穴が塞がる様子は無くてポッカリと穴が空いたままだった。風属性の壁の魔素≪オド≫と魔素≪マナ≫の流れを見てみても、聖属性の球が通過した場所を避ける様に魔素≪オド≫と魔素≪マナ≫が混ざり合った≪魔力≫が流れている


「やっと成功した!」


 僕は叫び出しそうになったけどそんなに大声を出すタイプでも無いので、普通に言うだけだったけど嬉しいのには代わりは無いので、それは身体で表現しておいた。解り易く言うとガッツポーズしただけなんだけどね。


 しかし何で早くにこの事に気が付かなかったのかな?確かに≪魔力の体内循環≫で空気中に漂う魔素≪マナ≫と僕自身の体内に有る魔素≪オド≫の流れを見る事は有るけれど、自分で具現化させた魔法や属性を見る事は無かった。はっきり言ってこの事は盲点だったよね。


 ≪魔力の体内循環≫で魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫の流れを見るためには使ってはいたのだけど、自分の魔法を見ると言うのは考えた事も無かったよね。上位属性の魔法が上手くいかないのは僕の才能やセンスが無いのか足りないと思っていたので、その内出来る様になるかもしれないと思っていたから、はっきり言ってそこまで難しく考えてはいなかった。


 うーん、僕の割りと適当な性格のせいでの見落としだったのかな?頭の良い人、例えば智ちゃんとか館林さんなら、この事に気が付いたのかもしれないよね。僕ももう少し思慮深く?した方が良いのかもね。この事を忘れなかったらだけどね。


 でもこれで突破口が開けたと思う。今の所上位属性は軒並み失敗しているから、この発見で成功する可能性が出て来たと思うんだ。だから残りの上位属性も試してみる。


 時間はまだ有ると思うから、折角魔法の練習をするために家を抜け出しているのだから、時間が許す限り魔法の練習をしようと思うんだ。


 聖属性が成功したから、次は光属性かな。


 僕は光属性の球を具現化させる。当然魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫が混ざり合っている事をイメージしながらだけどね。無意識に出来る様に練習が必要だけど、今は仕方が無いよね。今はただ練習有るのみと思うから、僕は練習に集中することにする。


 光属性の球を土属性の壁に向かって飛ばしてみる。光の球なのに土属性の壁に穴が空いてしまった。魔法が僕達の知っている物理法則とは違う法則で成り立っているのは理解しているつもりだけど、何故か納得出来ないよね。


 何でだ?


 解らない事を悩んでも仕方が無いから、影属性の球も具現化させてみる。当然これも魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫が混ざり合っている事をイメージしながらだけどね。やっぱり見た目での違いが解らないけれど、魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫を見てみると魔素≪マナ≫と魔素≪オド≫が混ざり合っているので、これは成功していると確信が持てる。


 この影属性の球を、火属性の壁に 向けて飛ばしてみた。影属性の球は勢い良く僕の手元から飛んで行くと、火属性の壁にぶつからなかった。


 影属性の球が火属性の壁に当たる正にその直前に、火属性の壁が消え去ってしまったからだ。そして目標を失った影属性の球は、結界魔法の壁に当たると虚しく消え去ってしまった。それはそうだよね、魔法で結界を破壊してしまったら、それこそとんでもない事になってしまうよね。結界魔法が強力で良かったと胸を撫で下ろす僕がここに居ました。


 うん、魔力切れだね。


 火属性の壁だけでは無く、水属性、風属性、土属性その全ての壁が次々に消えてしまって行った。

鼻がヤバいです(泣)

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