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もしも魔法が使えたなら  作者: きすぎあゆみ
28/46

28・普通?の一日

続きを投稿しました。

「恵一…恵一…」


 …なんだか遠くからお母さんの呼ぶ声が聞こえる…。


「恵一起きなさい!」


 せっかく寝ているのに、体を揺さぶられている。眠いからほっといてよね!


「恵一!」


 ほっぺたをつねられた。痛いから止めて!


「…お母さん…痛いよ…」


 僕が重たい瞼を開くとお母さんが僕のほっぺたをつねっていた。


「朝よ、起きなさいラジオ体操に遅れるわよ」


「…ラジオ体操…?」


 何の事を言っているのだろう?朝はもう少しゆっくりと寝かせて欲しいよね。


「六時を過ぎているわよ!」


「…六時…」


 僕は枕元に置いている目覚まし時計を見てみた。


「目覚ましは鳴って無いよ」


「目覚ましって、ラジオ体操は六時半からでしょ!」


 えーと、ラジオ体操…六時半…!


「…六時半…!」


 そう言えば昨日いや、今日の早朝に家に帰って来た時に目覚まし時計のアラームをセットした筈だけど…その時間は小学校に入学してから午前六時から変えていない筈だけど…目覚まし時計を見てみると六時半にアラームがセットされていた。…何で?誰が変えた?何で変えた?


 そう言えば今朝、家に帰って来た時に変なテンションになっていた様な気がする…そして目覚まし時計のアラームの時間を変えたのは変なテンションの僕だった様な気がしたりしなかったり…!


「ヤバッ!」


「気を付けて行ってらっしゃい!」


 僕は慌てて起き上がると、寝た時の姿のままで家を飛び出すのでした。




 ラジオ体操には何とか間に合ったけれども、寝起き姿で顔も洗っていない僕は登校班の皆に笑われてしまった。寝癖で頭が爆発していたしTシャツは汗で湿っていたけれど、Tシャツが汗で湿っていたのは小さな公園まで走ったからと言う理由が有ったのに笑われてしまった。…寝汗も有るんだけどね。


 特に館林さんと秀二に笑われた。智ちゃんは例によってスポ少に行っているので居なかったから、智ちゃんに見られなかったのがせめてもの救いかな。なのかな…?


 朝のスタートはちょっとした?事件が有ったのだけれども、それ以外には概ねいつも通りの一日を過ごす事が出来た様な気がする。真夜中に魔法の練習をするために、昼寝も充分に取る事が出来たし、朝昼のご飯もきちんと沢山食べました。


 今夜から温泉施設で本格的に魔法の練習をしようと思っているので、今朝リストアップした物もリュックサックに入れて準備も出来ているので、後は真夜中に家を抜け出せる事が出来れば問題は無いと思う。




 夜、僕の家族が寝静まる真夜中までは僕の部屋で大人しくする事にした。魔法の練習のために体力を温存しておくっていうのも有るけどね、だから僕の魔力を高めるための鍛練と昨日?今朝気になった暗い所でも回りが見えていた事の確認をしてみた。


 僕の部屋の明かりを消してベッドの上で座禅を組んで≪魔力の体内循環≫を行う。腹式呼吸による深呼吸で心を落ち着かせる。お臍の辺りを意識していると暖かい物が感じられるそれが僕の身体の中に有る魔素≪オド≫なので、その暖かい物を少しずつ身体全体に行き渡させる様に動かしていく。


 魔素≪オド≫が身体全体に行き渡ると次に少しずつ、意識を目に集中させていった。魔素≪オド≫が見える人が今の僕を見ると、身体全体に魔素≪オド≫が循環しているために全身が薄く光って見て、そして目は少し強く光って見えると思う。どこかの謎生物かUMAみたいに見えるのかな?僕自身にはそんな風に、感じられているのだけどね。


 魔素≪オド≫が目に集中してきたので、ゆっくりと閉じていた瞼を開いていく。明かりを消しているので真っ暗な筈の僕の部屋は、薄暗く感じる程度に僕には見えていた。更に少しずつ魔素≪オド≫を目に集中させていくと少しずつ僕の部屋が明るくなっていき、そして昼間と同じ様に見える様になってしまった。


 これは凄い事を発見してしまったのかな?身体の一部に魔素≪オド≫を集中させていくと、魔素≪オド≫を集中させた身体の部分が強化?されていくって事だよね。まさにマンガやラノベに出てくる魔法系の登場人物みたいだよね!


 今は目に?視力に?魔素≪オド≫を集中させているけれど、それは僕の身体ならどこでも魔素≪オド≫を集中させて強化出来る事になるのかな?なると思う!なる筈だ!!


 身体機能は強化されているから、それは身体強化と言って良いと思うしそれ以外も可能な筈だよね。


 例えば今やったのが暗視力強化なら、当然普通の視力も強化出来て視力10.0とか出来て遠くの物や、小さな物も見えるかもしれないし、今朝考えていた透視なんかも出来たりするかもしれないよね。


 やっぱり魔法の可能性は無限大なのかな?出来る事と出来無い事が有るとは思うけれど、僕の思い付く範囲だと出来無い事を探す方が難しいかもしれないよね。マンガやラノベの登場人物がやっている事を試してみるのも良いかもしれない。もしかすると記憶力が良くなったりして、勉強が苦手な僕でも成績が良くなる可能性もゼロでは無いよね。


 そんな風に色々な魔法の可能性について考えていると、時間が経つのが早く感じられて気が付くと夜中の十二時を回っていた。


 魔法の可能性の事を考えていたから物凄くモチベーションが上がっている。今日からはこれまで以上に魔法の練習を頑張ろうと、そんな気になってしまっている単純な僕。


 嫌な事を嫌々やる事を思えば、好きな事を好きなだけ出来るのって物凄く大切な事と思うよね。嫌な事をやっている時って時間が経つのが物凄く遅く感じられて、何度も時計を見ては落ち込んでしまうけど、好きな事をしている時には気が付いたら遅い時間まで好きな事をしていて、時間が止まれば良いのにって思える程時間が経つのが早いよね。


 それって集中力とかの違いなのかな?もしかして魔法で集中力も強化?増す?事は出来るのかな?そうすれば苦手な事でも集中して出来てしまうかもしれないよね。多分、もしかしてだけどね。




 僕は魔法の練習で必要な物を入れたリュックサックを背負うと、静かに部屋から出て行った。


 そうそう、一応着替えもリュックサックに追加で入れておいた。真夏なので汗をかいて気持ち悪くなるかもしれないし、温泉施設で服を汚してしまうかもしれないからね。そして何より魔法の練習中に服を汚してしまう可能性もゼロでは無いよね。


 静かに家から出て行った僕は、昨日と同じ道順で温泉施設に向かった。今日試してみた視力強化?になるのかな?で暗視力強化をして、更に魔素≪オド≫が見える様にも強化してみた。暗視力強化は昨日は偶然?出来ていたので問題なく出来ていたけれど、魔素≪オド≫を見える様にするのにはなかなか難しかった。


 歩いている時や立ち止まっている時には出来るのだけれど、走っている時には身体全体を強化しているからなのかな?足や腕、呼吸器系?とかも含めて全身を強化していて、更に魔素≪オド≫を見える様にと思っても集中出来無いっていうのが正解なのかもしれないのかな?


 確かに思い付きのぶっつけ本番だから仕方が無いよね。温泉施設の行き帰りに人が近付いて来たら早めに見付けられる様に、魔素≪オド≫が見えたら良いよねと思ったから試してみたけれどいきなり過ぎたかもね。


 普段から魔素≪オド≫が見られる様にした方が良いのかも、それで少しずつ慣らしていったら走っていても魔素≪オド≫が見られる様になると思う。様な気がする。


 それと空気中に有る魔素≪マナ≫も、見られる様にした方が良いよね。体内の魔素≪オド≫を消費しても空気中有る魔素≪マナ≫が多い場所だったら魔素≪オド≫の回復が早いみたいだからね。これは魔法書に書いて有ったから、本当の事だと思っている。


 魔素≪マナ≫が少なくても、寝てしまえば自然と回復はするのだけどね。


 そんな風に魔法についてあれこれ考えていたら誰とも合う会う事も無く、温泉施設に到着した。さて、今日も魔法の練習を頑張らないとね。

寝ても寝ても眠いです。

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