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もしも魔法が使えたなら  作者: きすぎあゆみ
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29・初歩と初級

続きです。


 温泉施設に着くと昨日と同じ様に裏側の植木の隙間から、温泉施設に侵入した。そして大浴場が有る建物に入って行く。女湯の方に行ってしまうと誰かが居る訳でも無いのにドキドキしてしまうので、男湯の方に入る。男の子だから仕方がないよね。


 先ずは心を落ち着ける為に座禅を組もうと思ったのだけど、埃や建材の欠片とかで床が散らかっているので座る所を確保するために掃除をした方が良いよね。ズボンも汚れるし、怪我をするかもしれないしね。


 座布団かレジャーシートがいるよね。完全に忘れていたよ。古新聞とか雑誌でも良いかな、そのまま捨ててしまっても困らないからね。これは明日持って来るのでメモを忘れずに書いておかないとね。


 今日はお風呂に置いてある椅子を、代わりに使う事にした。埃を被っていたので、脱衣所に残っていたタオルかな?で座面を拭いてから座ってみた。座禅は組めないけど、仕方が無いかな。胡座をかいたので、見た目だけでも座禅ぽくなったかな?


「スーー、ハーー、スーー、ハーー、スーー、ハーー、……」


 胡座をかいて腹式呼吸で、深く息を吸いそして深く息を吐く。腹式呼吸に随分慣れたので、一回の呼吸の時間が随分長くなってきた。ゆっくりと長く深く息を吸い、そしてゆっくりと長く深く息を吐く。次第に頭の中が真っ白になって来て、僕の体内に有る魔素≪オド≫を中心として僕の回りの空気に含まれている魔素≪マナ≫の流れを感じられる様になってくる。


 僕が居る温泉施設の中の大浴場や他の建物の中の魔素≪マナ≫は空気の動きが少ないので、魔素≪マナ≫の動きがも少ない。だけど、温泉施設の外の魔素≪マナ≫は風や川の流れに乗って流れているから、魔素≪マナ≫の流れはいつ見てもとても輝いて見えて綺麗なんだ。


 空気中に魔素≪マナ≫が含まれているのは見えているので解っているけれど、地面の中にも魔素≪マナ≫が流れている。龍脈や地脈ってマンガやラノベで良く出てくるけれど、多分その事だと思っている。川が流れるみたいに、地面の中を魔素≪マナ≫が流れているのは龍脈や地脈に乗って流れていると思うんだ。


 龍脈や地脈には池みたいに魔素≪マナ≫が溜まっている所が有るけれど、それが龍穴になるのかな?僕が住んでいる市の近くには一ヵ所しか無いけれど、遠く離れた場所には沢山有るのは魔素≪マナ≫の流れを見ていたので知っている。


 近くとは言っても、隣の市だから遠いけどね。龍穴に溜まった魔素≪マナ≫は特に輝いて見えて、とても綺麗なんだ。龍穴に流れ着くまでに不純物が落ちていって、純粋な魔素≪マナ≫だけになったのかな。その内時間が出来たら、行ってみたいし綺麗な魔素≪マナ≫にも触れてみたいよね。


 ≪魔力の体内循環≫で僕の身体の中に有る魔素≪オド≫を動かしてみる。身体強化?もう身体強化で良いか!で十五キロメートル以上走って来た直後だから僕の体内の魔素≪オド≫が減っている様に感じられるけれど、仕方が無いか。減った量がそこまで多く無いので、その内に回復すると思うしね。


 ≪魔力の体内循環≫をしてみて僕の身体には特に異常や異変は無いように思えたので、久々に初歩の魔法を使ってみる事にした。リュックサックから、見習い用のローブと杖を取り出して身に付ける。


 更に≪魔法の書 見習い編≫を取り出して結界魔法のページを開いて、結界魔法を発動させる。僕の体内に有る魔素≪オド≫が増えたからなのか、魔素≪オド≫制御が上手くなったからなのか、それとも単に場所が広いからなのかは解らないけど、今まで僕の部屋で発動させていた時よりも結界の範囲が広くなっていた。


「結界は広くなったけど何で?」


「でも、オドの消費量は変わって無い?」


「訳が解らない!」


 僕の感想はそんな感じかな。結界が広くなったのに、魔素≪オド≫の消費量は余り変化は無い様に思えた。普通魔法の威力や範囲が大きくなると、自然と魔素≪オド≫の 消費する量は増える筈なんだけど、≪魔法の書≫の結界魔法はそれが見られない。それが僕の修行による成果なのか、≪魔法の書≫の仕様なのかは僕には解らない。


 自分で結界魔法の魔方陣を描いてみたら、何故なのか理由は解るかもしれないけれど、今は魔法を使いたいのでそれは今後の宿題に置いておく事にした。結界魔法の魔方陣が、複雑で描き写すのが面倒臭いって言うのも有るしね。


 僕が扱える初歩の魔法を一通り試してみた。特に問題は無い…無くは無いか。初歩の魔法を使った時も、魔素≪オド≫の消費が少なくなっている気がした。僕が成長したって事なのかな?≪魔力の体内循環≫は毎日欠かさずにやっていたし、それも一日に何度も繰り返していた。その影響なのか、この温泉施設の下には龍脈か地脈が通っているのでそこに流れる魔素≪マナ≫の影響なのかは解らない。


 でも魔法を使っても魔力の消費が少なくなる事は良い事だよね。いつ何が起こるか解らないし、それこそ魔法を使う事が有るかもしれないから、少ない魔力で沢山魔法を使えたらそれだけ多くの結果や効果や影響を残せるよね。


 僕は単純だから、自分の都合の良い所しか見ていないしね。


 初歩の魔法を使っても全く問題は無かったので、最近は≪魔法の書 初級編≫を読んでいるので初級の魔法も試してみた。


 初歩の魔法では魔法を発動させるためのイメージトレーニングや切っ掛け作りみたいな感じで、僕の体内に有る魔素≪オド≫を火や水や風に変換させて、ほんの僅かな現象を起こさせるのが初歩の魔法だった。魔法と言うよりは、魔素≪オド≫を起こしたい事象の魔法の属性に変換させているだけだったって言った方が解り易いかな。


 けれど初級の魔法からは、本当に魔法と呼べる物になってくる。攻撃魔法や防御魔法に身体能力を上げる魔法や逆に身体能力を下げる魔法等種類も沢山有るけれど、初級だからそこまで威力や効果が有るものは無いかな。


 どちらかと言うと初歩の魔法である魔素≪オド≫を起こしたい事象の魔法の属性に変換させているのを、魔法という現象を起こさせるために変換した属性に方向性を持たせるって言って解るかな?僕の理解力だと、説明するのはこれが精一杯かな…。


 兎に角、発現させた属性に方向性を持たせて事象を起こす事が出来る、それが初級の魔法だ…かな?


 例えば火属性の魔法なら初歩の魔法は、何も無い所で火を出す事が出来るようになる。しかしそれは自分の指先だったり掌だったりと、火が常に自分の身体の一部に触れている状態になる。しかも自分自身の体内に有る魔素≪オド≫を使っているので熱は感じない。


 それと同じように、風属性の初歩の魔法を使って僕の身体の回りに風をまとわり付かせても、回りの気温と同じ温度の風が僕の身体にまとわり付くので、それは生温いか熱い風なのでとてもエアコンの代わりにはならない。


 しかし初級の魔法を学び始めると、それらは少しずつだけど変わって来ていた。


 火属性の魔法は、僕の身体から離れた所でも火を出す事が出来るようになったし、火の温度も少しずつだけど変えられるようになって、今では火の形も変えられるように練習している。上手く行くかは解らないけれど、火を超高温にして更に細く長い状態で保てたら…もしかしてだけど某SF映画とかで出てくる光る剣的な物が出来るかも知れないよね!


 今はまだ全然火の温度も足りて無いし、火の形も簡単には変えられないので試行錯誤しています。


 それは風の魔法も同じで、今は少しずつ風の温度を変える練習をしているし、僕の身体にまとわり付かせた風の風速を変えられるようにも練習している。


 こんな感じで火属性と風属性は練習しているので、今日は他の属性の練習をしてみようと思っている。

宜しくお願い致します。

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