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もしも魔法が使えたなら  作者: きすぎあゆみ
27/46

27・今日の反省?

続きです。

 人生初?の女湯への潜入は成功したけど、そこに有ったのは朽ち果ててしまった女湯だった。廃墟になった建物を調べているから当然だよね。


 一体僕は何を期待していたのだろうか?


 これで調べていない建物は後一つだね。


 僕はお風呂の建物のから出て最後の建物へ向かった。作りとしては他の建物と少し違って、建物の回りを塀で囲って有るので中な様子は見えない。入り口はお風呂が有った建物側に、ベニア板が貼られた所が有ったのでそこが入り口なんだろうね。例によって入り口らしき場所の回りの壁はガラス張りだったのだろうけど、今は枠?フレームが残されているだけでガラスは粉々に割られていた。


 元ガラス張りの壁だった所から中に入ると、ここも先程入ったお風呂の建物と同じ様に待合室かロビーになっていて、入った正面に受付みたいな所と奥に入って行く入り口と通路が見えた。入り口の上には家族風呂って表示が有るから、この建物は家族風呂用の建物って事なんだろうね。


 入り口から通路に入ると、建物の真ん中を通路が通り通路の両方にドアが一定間隔で並んでいてまさに並んで家族風呂が有るって感じかな?家族風呂の入り口のドアは所々壊れていたり、無くなっていたりするけれど、入り口から近いドアが無くなっている家族風呂に入ってみる。


 入るとそこは五、六人が一度に使える広さの脱衣所で、その奥には引き戸とガラスの壁かな?が有ったと思うけど今はどちらも無くなっていてガラスが散乱している。その先にはやっぱり五、六人が一度に入れそうな大きなお風呂が有った。


 また別の家族風呂に入ってみたけれど、どこも同じ様な造りで奥の突き当たりには、大きくて十人は入れそうなお風呂が3ヵ所有った。


「これで全部の建物は見れたかな」


 全部の部屋を見て回ったけど魔法の練習に使えそうな建物は、大浴場の建物と家族風呂の建物かな。中が広くて天井も高く、障害物も無いので少しくらい魔法を使っても問題が無さそう。火事とかになったらそれは問題だけど、そうならない様に注意して魔法を使えば問題ないよね!


 そう言えば家を出てからどのくらい時間が経ったのかな?僕の感覚だとそんなに時間が経って無いけど、そんな事は無いと思う。少し眠たくなってきたしね。


 僕は家族風呂の建物から出ると、温泉施設に入って来た時と同じように、裏側の植木の植えられた中に出来た一本だけ植木が枯れて無くなった所から外に出た。


 明日からの魔法の練習をする場所はこの温泉施設で良いかな?僕が候補に上げた場所の中では家に近い方だし、回りの少し離れた所に民家が有るけれど近いって程では無いから少しくらい物音を発てても大丈夫なのかな?


 そんなに風に自分の都合の良い様に勝手に思い込んでいる僕がいる。




 温泉施設に来た時と同じ様に、深呼吸を繰り返して体内に有る魔素≪オド≫を活性化させて、それを身体全体に行き渡させる。そうする事によって身体能力が格段に上がり、運動神経が良くなったり持久力や瞬発力や反射神経も今までの僕とは全くの別人としか思えない程に向上してしまう。


 全身の感覚も研ぎ澄まされた様に鋭敏になり、僕以外の存在が出す気配や物音にとても敏感に反応してしまう。それは長所でもあり短所でも有るかな。この感覚に慣れるためにはもう少し…いや、まだまだ沢山練習しないと行けないのかもね。


 僕は温泉施設から出ると、ここに来るために通った道と同じ道を通って家に帰る。だけど時間的に早朝なのかな?新聞配達や牛乳配達の人が乗るバイクや軽トラックが通るので、途中から人目に付き難い道へと道を逸れたり隠れたりと回りに気を配りながらペースを落として家に向かう。


 行きよりは時間が掛かったけど、何とか家にたどり着けた。僕の家もだけど回りの家も明かりが点いていないので、まだ家族が寝ている時間に家に着けたので良かった。もし夜中に外出しているのが解ってしまったら、何と言われるのか考えただけでも恐ろしい。


 体力的にはもう少し余裕が有るけど、今日は温泉施設の下見をする予定だったから一応予定は無事達成出来たかな。放置された温泉施設は荒れ放題だったけど、大浴場と家族風呂は塀とかで目隠しが有ったから外からは直接見える事は無いと思うし、もし見えたとしてもお化けとかで誤魔化せないかな?…誤魔化せないよね。


 出来るだけ音を発てないようにして、玄関から家の中に入る。そして自分の部屋に戻った所でトイレに行きたくなって来たので、トイレに行った。僕の部屋を出る同じタイミングで、お母さんが寝室から出て来た。


「おはよう」


「…おはよう」


 お母さんは眠そうにしている。僕は眠そうに見えて居るかな?


「今日は早いわね?」


「…トイレ…お母さんも早いね」


 時計を見ていないけど、今は何時なのかな?部屋に戻った時に見ておけば良かった。


「お母さんはいつもこの時間に起きて、貴方達のご飯やお弁当を作っているの!」


 知らなかったよ。朝早くから起きてお母さんって大変なんだね。いつも僕達が朝起きた時には朝御飯が出来ていて、学校とかで家を出る時にはお父さんの弁当が出来ているし、夏休みの今はお昼ご飯が作られている。…こんなに朝早くから働いていたんだね。


「…そうなんだ…ありがとう」


「どういたしまして」


 お母さんはそう言って僕のお尻を軽く叩いてから、一階に降りて行った。


「エッチ!」


「ハイハイ!」


 僕はトイレに行ってから部屋に戻ると、明日?今夜?から魔法の練習の時に持って行く物をリストアップしておこうと思ったので、忘れない内にメモを取っておく。


時計

懐中電灯

魔法書

魔法の練習で必要な道具類

魔方陣を書いた紙

タオル

飲み物

お菓子か簡単に食べられる物


 一応今思い付いたのはこのくらいかな。


 忘れ物が無いかメモを見返していて、一つ気になった事、いや気付いた事が有った。メモに懐中電灯って書いているけど、今日、温泉施設を調べていた時に懐中電灯を持って行って無かったのに、建物の中を調べる事が出来た…よね…。昼間よりは見難かったけれど、それでも暗すぎる程では無かった。夕方の薄暗いのが近いのかな、薄暗いけど建物の中を調べるのには問題無く見えていたよね…。


 魔素≪オド≫を体内に循環させて身体機能が向上した事の影響なのかな?そうだったとしたら、もしかすると魔素≪オド≫を目に集中させたら透視とかも出来たりするのかな?…透視は男のロマン、夢だよね。マンガやラノベでも良く透視の話は出てくるし、別にエッチな目的以外にも色々と役に立つよね!


 例えば壁の向こう側に誰かが居るのを調べたり。狭い所に物を落としてしまった時にとかさ!


 魔法を使える様になりたいと言う目標、夢が有るけれど、その中でも魔法と言ったら透視や瞬間移動やアイテムボックスとかの無限に収納する事が出来る魔法とかが使える様になりたいよね。


 空を飛ぶ魔法が有ったら空を飛んでみたいけど、高所恐怖症の僕にはハードルが高すぎるよね!僕の部屋のベランダの腰壁の上の高さで足がすくむのだから、今の所は夢のまた夢だね。


 もちろんフャイヤーボールやウインドカッターみたいな攻撃魔法も格好良いけれど、攻撃魔法を覚えて誰と戦うのかな? もしかすると世界征服を企む悪の組織的な何かが実在しているとか?もしそうだったとして、争い事が苦手な僕に戦う事が出来るのかな?もしかして、正義の魔法使い的な何かになったりして?


 何か考えている事が変な方向に向かっているよね。夜中に起きていたので変にテンションが上がっているのかもしれない。いつも起きる時間まで寝て、少し心を落ち着けた方が良いよね。


 そう言えば時計を見ていなかったと思い時計を見て見ると、午前5時二十分。もう一時間は寝られるので寝よう。僕は目覚ましをセットするとベッドに入った。


 おやすみなさい。

感想やアドバイス等有りましたら、宜しくお願い致します。

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