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もしも魔法が使えたなら  作者: きすぎあゆみ
23/46

23・魔素≪マナ≫の有る風景

続きを投稿しました。

宜しくお願い致します。

 午後六時を過ぎたのいつもの様にで智ちゃんと館林さんを家まで送って行く。いつものルートになるけど、館林さんを家まで送ってから智ちゃんを僕の家の隣に有る智ちゃんの家へ送るルートだ。何故だかこのルートからの変更は許されないらしい、智ちゃんと館林さん両方から拒否されてしまったので、その後僕からは意見はしていない。


 今日も家に秀二が居なかったので、館林さんの家の隣の公園で遊んでいるのかな?いつもの様に智ちゃんと館林さんが話しているのを、聞き役に徹して意見を求められたら答える様にしている。女の子の話題に付いて行けないのも有るけど人見知りでコミュ障の僕には、女子二人と話し続ける事はハードルが高いし、そこまで話題の引き出しを持って無いからって言うのが正解かな!


 館林さんの家の隣に有る公園に着いたけど、秀二の姿は無い。って言うか、誰も遊んでいないので皆帰ったんだろうね!秀二と会わなかったので、どこか別の場所か友達の家に行っているのかな?


 それは家にに帰らないと解らないから、先ずは館林さんを送ってからの話になるよね!


 館林さんを送って僕は智ちゃんを送るために自宅の方へと歩いて行く。基本的に智ちゃんが話して僕は聞き役に徹しているけど、たまには意見もする。


 基本的には智ちゃんのスポ少での話や、児童会での話、そしてマンガやラノベやアニメの話かな?僕は余りテレビを見ないので、アイドルとかドラマとか流行りの曲の話を振られても余り解らないしね。智ちゃんもその辺は解っているのか、僕にはそう言う話題は滅多に振って来ないから助かっている。


 そんな風に智ちゃんと歩いていると、僕の家にお父さんの車が止まっていた。いつもならもう少し帰ってくる時間が遅い筈だけど、今日は仕事が早く終わったのかな?


「高木のお父さん今日は早いね」


「そうだね、珍しいな」


 智ちゃんも僕のお父さんが帰って来ているのに気が付いたみたいだ。まあ、お隣さんだから車が有ったら解るよね。


「秀二君もいなかったし、もう帰ってるのかな?」


「どうかな?帰ったら解るから大丈夫じゃ無いかな?」


 智ちゃんは秀二の事が気になって仕方がないみたい。智ちゃんは一人っ子だから兄弟が欲しかったのも有るとは思うけどね。


「それはそうだね」


「じゃあ田坂また今度!」


 今日もこれで智ちゃんとのお話の時間は終わってしまう。智ちゃんと館林さんが僕の家に来る様になってから、この時間が何と言うか僕にとっての癒しの時間かな?


「ありがとう高木、また今度ね!さようなら」


「うん、さようなら」


 僕はいつも通り二人を送り届けてから、漸く家に帰れたよ。智ちゃんとの時間は楽しみだけど、もっと僕から話せたらなって思わせる後悔する原因を作る時間でも有る。




「ただいま」


「恵一おかえり」


「兄ちゃんお帰り」


 家に帰ると車が有ったのでお父さんが居たし、秀二も帰って来ていた。少し心配したけど帰って来ていたので、安心したかな。


「お父さん今日は早かったね」


「父さんだって仕事ばかりしてたら、嫌になるから偶には早く帰って来るよ」


 お父さんは建築関係の仕事をしていていつも帰りが遅いので、今日は珍しく帰りが早い。いつもなら僕達が晩御飯を食べている時か、食べ終わった頃に帰って来る。確かに仕事ばっかりしてると気が滅入ったり、息が詰まったりするのかな?


「それはそうかもね?」


「兄ちゃん遅かったね」


 秀二はいつも通りのマイペースな感じで、お父さんとテレビゲームをしていた。


「秀二はどこで遊んでいたの?」


「友達の家に行ってたよ」


 それなら公園に居なかったのも頷けるよね。


「そうだったの、公園に居なかったから田坂と館林さんが心配していたぞ」


「智ちゃんときららちゃんが!僕の代わりに兄ちゃんが、ごめんって謝っといて」


「はいはい、解ったよ」


 相変わらずのマイペースさで気が利くのか利かないのか良く解らない弟です。


 お母さんが帰って来たので、少しだけ晩御飯を作る時にお手伝いをして、晩ご飯を食べてお風呂に入った後、秀二とゲームをしたり家族でテレビを見たりして過ごす。僕がいつも寝る時間になると「お休みなさい」と言って自分の部屋に引き上げる。




 今は夜の十時、僕の両親が寝るのが大体十一時から十二時位だから、それまではベッドの上で座禅を組み≪魔力の体内循環≫をする。おへその少し下にある丹田を意識しながら呼吸を整えゆっくりと深く息を吸い込み、そして息を吸い込んだ時間より時間を掛けてゆっくりと息を吐き出す。


 そうすると少しずつ僕の意識が薄れて行き、自然と、いや地球と一体となった様な感覚になる。僕の部屋の中を流れる風に含まれる魔素≪マナ≫に乗り開けた窓から外へと出ると、そのまま風の流れるに任せて移動する。


 住宅街を越え商店街を越え山をも越える。流れる風に任せてどこまでも流されて行く。流されて居る途中に魔素≪マナ≫が集まった魔素≪マナ≫溜まりの様な所や、魔素≪マナ≫の流れる道?や、地面から魔素≪マナ≫が出て来る場所や、更には魔素≪マナ≫が空に立ち昇り宇宙?にまで魔素≪マナ≫が流れて居る場所も有った。空気中に魔素≪マナ≫が大量に含まれた場所を何ヵ所か見付けたけど、僕の家からは遠い所が多い。だけどその内に行ってみたいな。


 どの位時間が経ったのかな?特に意識をしていないのに僕の意識が覚醒していく感じがしていた。体内の魔素≪オド≫の使いすぎって訳でも無い。最近の僕はこの位で魔力や体内の魔素≪オド≫が無くなる事は有り得ない程度には鍛えている筈なんだけど。


 僕は何となくそんな事を思っていたけれど、意識は覚醒していく。魔素≪マナ≫の風に乗っていて見えている景色が少しずつ薄れて行き、その反面意識ははっきりとして行く。


 気が付いた時には僕はベッドの上で、座禅を組んでいた。≪魔力の体内循環器≫をしていたから当然と言えば当然なんだけどね。


 先程見たいつも見る景色に魔素≪マナ≫を加えた世界。普通では見る事が出来る筈の無い、空気の流れが魔素≪マナ≫の流れとして見える何とも言えない景色を思い出すと、自然と顔がにやけて来る。


 例えるのなら空気の流れが水の流れの様に見えて、しかもその流れは何色もの色が混ざり合い、しかしその色が本当に混ざって濁る事が無く自身の色を保って流れて行く、そんな不思議な世界が今僕が生きている世界だと思うと、なんだか嬉しくなってしまうよね。


 僕が時計を見ると夜の十二時を少し過ぎていた。この時間だと僕の両親は寝る時間なので、今から大きな物音を発てない限り誰も僕の部屋には入って来ない筈だ。


 そう言えば、最近僕の部屋の電気が遅くまで点いているのを、智ちゃんに指摘されてたっけ。僕はカーテンの隙間から、智ちゃんの家の方を見てみる。智ちゃんの家の電気が点いている部屋が有るけど、智ちゃんの部屋の電気は消えている。


 智ちゃんは明日も朝からスポ少なので、朝が早い筈だから夜寝るのも早いと思う。スポ少が始まる前に小学校でラジオ体操をしてから、練習を始めるって言ってたよね。だから朝は六時位には家を出ている。


 今日も僕が夜更かしをしていると思われるのかな?寝落ちをしてしまった時なんかは、朝まで電気を点けっぱなしだしね。しかし、今日からは昼寝をしているので、夜に魔法の練習をする予定。その為に色々と近くの人気の無い場所を探していたのだからね。

勢いと思い付きで書いております。

読んで頂いている皆様、内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。

感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。

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