22・魔法の練習が出来る場所を探そう
続きを投稿しました。
宜しくお願い致します。
智ちゃんと館林さんの二方からの集中砲火により徹底的に叩きのめされた僕は、全面降伏を余儀無くされた。敗者へは最低限の人権は守られるが、それ以外はほぼ勝者の言い成りになるしか道は残されて居らず、言わば無条件降伏に近い状態で有った。
勝者のから提示された条件には、
一・秀二への暴力行為を無くす事。
二・塾や友達との約束した日以外の時間は、可能な限り智ちゃんと館林さんの予定に合わせる事。
三・夏休みの宿題も三人でやる事。
敗者には以上三つの条件を飲まざるを選なかった。
…敗者は辛いよ…。
その事も有って疲れ果てた僕は魔法と出会って初めて、夜に魔法の鍛練をしないで寝てしまった。それはもう魔法の鍛練処では無く、精も根も尽き果てた脱け殻の様な僕がそこに居たとか居なかったとか…。
次の日からは通常状態?に戻りました。午前中は朝の≪魔力の体内循環≫とラジオ体操と宿題を済ませたら、自分の部屋に籠って魔法の鍛練を始める。
昨日は色々と予定が狂ったので、今日は昨日の分も取り戻す様に鍛練に励んだ。≪魔力の体内循環≫に始まり、魔方陣を書く練習に漢字の練習それと魔法を使う時に必要なイメージのトレーニングを行った。
魔法を使う時に必要なイメージのトレーニングって言っても何をすれば良いのか解らなかったけど、マンガやラノベにそのヒントが有ったんだ。それは、マンガやラノベを読んだり、アニメや映画を視る事だった。
マンガやラノベでは、それまでに読んだマンガやラノベや、視た事の有るアニメや映画をヒントにして魔法を使っていたと、書かれていたからそれを真似ただけだけどね!
って言っても、魔法を使う時のイメージは大体出来てはいるんだけどね。格好良く魔法を使うために、僕は色々と自分なりに考えて居たし、それを元にイメージもする事を始めて居たしね。まあ、殆どはマンガやラノベやアニメや映画の真似、言い換えればパクりなだけだけど…。
塾の有る日や友達と遊ぶ予定のある日等、家から出る時には少し遠回りをして、実際に魔法を使えそうな場所を探す事にしていた。少し怖いけど使っていない建物は無いか、遠くなるけど近くの山の中に広い場所や回りからは見え難い場所は無いかとか、自転車でも歩きでもで遠回りをして帰る時間が遅くなる事も有ったので、お母さんを心配させて居た。
けれど言い訳は考えていたから誤魔化せたかな?それは古本チェーン店に行っていて遅くなったと言って、言い訳にしていた。実際には本当で有り、嘘でも有ったけどね。≪魔法の書≫の続きや他の怪しい本とか、付録の水晶玉を壊してしまった≪魔法の書≫入門編を探すために、時間が有れば通っていたから。それに智ちゃんや館林さんにマンガやラノベを貸すために、面白そうな本が無いか探してもいたと言う理由も有るし。
でも今の所は、≪魔法の書≫や似た様な怪しい本は見付かっていない。面白そうなマンガやラノベは、セット本を含めて幾つか買ったけどね。やっぱり≪魔法の書≫関連の本はなかなか見付からないし、もしかして出回っていないとかかな?
この前僕が≪魔法の書≫を見付けられたのは、偶然の可能性が高かったのかも知れないよね。
そして何ヵ所か魔法の練習をしても、回りからは見付けられる可能性の少ない場所を見付けた。元々知っていた場所だけど、季節や時間帯に依って人が全く近寄らない場所だからね。
一つは近くの山の中に有る、昔の城跡。もう一つはこれも山の中だけど古墳が集まった場所、もう一つが山の近くに作られた今は閉鎖された温泉施設、そして最後の一つが建築途中で工事が止められたマンション。この四つが魔法の練習が出来る可能性が有る場所だった。
一つ目の山の中の城跡は、石垣だけが残されて、お城は遥か昔に無くなっている。石垣の回りも大きな木に囲まれて、しかも回りからは見え難い場所に有るので近くに人がいない限り見付かる事は無いかな?
しかし、ここはこの辺りでは有名な手軽に登山が楽しめる事で有名な山なので、早朝から登山をする人が多いので夏場は夜しか魔法の練習は出来ないと思う。
二つ目の古墳が集まった場所だけど、一つ目とは別の山に有って、ここは基本的に殆ど人が来る事は無い。けれども古墳マニアみたいな人が偶にいるので、ここも昼間は難しいかな?
三つ目の山の近くに作られたけれど今は閉鎖されてしまった温泉施設、これもまた別の山の麓で本当に温泉が出ていたのかは解らないけど、入浴施設やお食事処や休憩室やお土産屋等の普通の家の何倍も有る大きな建物が四・五軒建てられていて、今は人の出入りが無い筈の場所かな?
最後の四つ目は昔のバブル期に、地元の会社がマンションを建てたのだけど、完成直前に景気が悪くなりマンションを建てていた会社が倒産してその後放置されている、地元では有名なお化けマンションだ。
このお化けマンションは山の中腹を切り開いて造られた新しい住宅団地に建てられているけど、マンションの住人用の駐車場用土地の確保の為か他の住宅からは少し離れて建てられている。そして長年放置されているので、知っている人は誰も近付かない。
今僕が候補として挙げているが、この四つかな。どこも、季節や催し物によって近付けなくなる時期が有るけど、この四つの場所を様子を見て転々と移動して行くと魔法の練習が出来るかも。
その他にも何ヵ所か候補地を見付けてはいるけど、本当に曰く付きの所や距離的に離れ過ぎていたりと魔法をある程度使える様になってから近付いた方が良いと思える場所が多かった。主に光属性の魔法が使えればね!
そして今夜、僕の家から比較的近い所に有る、三つ目に候補に挙げた山の近くに作られたけれど今は閉鎖されてしまった温泉施設に行ってみようと思っている。ここは閉鎖されてからまだそれ程時間が経っていないので、建物の中がそんなに荒れて無かったら良いなと思ったからだ?
午前中はいつも通りに、≪魔力の体内循環≫とラジオ体操と宿題を済ませて早めにお昼ご飯を食べて、少し昼寝をする。今日は塾が無い日で、友達と遊ぶ約束もしていない。しかし予定の無い日は、智ちゃんと館林さんと夏休みの宿題をする予定の日だ。
智ちゃんと館林さんは優秀なので、夏休みの宿題を終わらせているのだけれど、僕の宿題の今まで終わらせた所までの答え合わせや間違えた所の回答のヒントや解き方を教えて貰って居た。
しかし決して、答えを写させてはくれない。自力で問題を解いて、その答えに対しての添削をしてくれるだけだから、真面目に宿題を進めて行かないと、僕がサボっている事が直ぐに判ってしまう。
大体、午後一時位から午後三時までが宿題をする時間で、その後はおやつの時間を挟んで、ゲームやマンガ、ラノベの読書会?や外に遊びに出る。
その後、午後六時頃には解散になるのだけれど、館林さんと智ちゃんをそれぞれ家まで送って行かなければならない。「男の子ならこの位普通に皆やってくれる」と言われると僕としては拒否が出来ない。
しかし、よくよく考えてみると智ちゃんも館林さんも、スポ少や塾の時には遅い時間でも一人で帰る事も有る様な気がした。僕からはこの事については、指摘する事は無いけどね。…多分僕からその事を言ったとしても、言いくるめられて逆にまた僕に不利な事を約束されられる可能性が有るのでここは涙を飲んで我慢する事にした。
まあ、そこまで面倒臭いと言う事も無いから、別に良いかと思ったのも有るのだけどね!
勢いと思い付きで書いております。
読んで頂いている皆様、内容の齟齬等はご都合主義と言う事でご容赦下さいませ。
感想やアドバイスを頂けると嬉しいです。




