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気づいたら異世界の貴族になっていた  作者: 浅井翼
愛すべき異世界の中で
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39話 街に出て 吉日 (表街道の三丁目)

久しぶりでございます。


「わぁ、おにいちゃん!」

と、童子が声を掛けてきた。

なんだい?童子よ。

俺がそのおにいちゃんだぜ。


「…あなたって人望あったのね。驚いた」


何だよ。なんか文句あんのか?


「あなたって信用できないところがあるから」


…まあ、”僕”も、こんな奴に会ったら信用しないけど。


「円滑な人間関係を築くのは社会じn、じゃないや、領主の必須技能だよ」


「なにその社会じ「遊ぼう!遊ぼう!」」

ナイス幼女。

さすがに、問いただされたらまずいからな。


「フラーシス様、頼んだ」


「え、うん。え?あ?ちょっと待ちなさいよ、なんで私がこんなことしなくちゃならないの?」「ねぇ?おねぃさん、遊ぼ」


頼んだぜ、幼女。


★院長室にて★


「院長、スラムの発展はどういったことだ?」


「宗教はかくも残酷で美しい、そう思いませんか?ガルディ様」

まるで、師を見るかの如く、敬愛の念と畏怖の念を込めてこちを見て来やがった。


「質問しているのはこちらだ」


「申し訳ございません。私は、ガルディ様が発展させたと思っておりますが」


「確かに、ある程度発展させる要素は、付与した。しかし、ここまでは想定外だ。タネはどこだ?」


「タネ。タネは、一冊の本から始まったのですよ」


一冊の本から?ああ。あれね。

主導者がいるとここまで早くなるのか…


「…理解した。この本は誰も書いていない。この本はただそこにあるだけだ。わかったか?」


「!分かりました」


宗教はかくも残酷で美しい。

分かってるじゃないか。

下手するとどれくらい死ぬだろうか?

それさえ分かれば良い。

部屋から出る時、何故だかめまいがした。

それがなんだったのかは分からない。


★孤児院の大部屋にて★


戯れていた、フラ嬢を引き離す。

ちなみに、20人くらいで群れていた。

フラ嬢って人望有るんだね。

良かったじゃん。

とか思っていたらフラ嬢がツカツカと歩いてきた。

そして、

「ねぇ、少し外で話さない?」

と言った。


はーい。


★孤児院の庭にて★


「あなたにどんなメリットがあるの?」

と、単刀直入に聞いてきた。

「慈善事業だよ」

「違うわ。慈善事業ならばこんなに目立たせる必要性はないわ」


よくお分かりで。


「そうだね。けれども僕に直接的な利益はないよ」


「間接的なメリットはあるの?」


「まあね。でも、君も将来領地経営をするのならば考えてみなよ」


そうすればある程度の推測はできて、真意は分からないまま終わることができるだろう。


…悪いな。


「ぐぅ。確かにそうね」


「私には分かりゃすが、いえ、意図がです」

と、従者。

随分と頭のよろしいことで。

しかし、不合格。


「要らないわ。意図まで見抜けなくては領主失格よ」

と、フラ嬢は自信ありげに言った。


予想どおりの結末。

それとなく伝えれば良いものを、直接言うからそんなことになるのだ…

フラ嬢は本来であれば教えてもらうことに何のためらいもない人間だ。

しかし、領地経営には強い関心がある様子。

それに加えて、自分で考えなければいけないと思い込んでいる。

そこに付け込ませてもらった。


若干の不安を滲ませながら巡り続ける。

未だにゴールは見えない。

少し、旅に出ておりました。


次回からは普通更新です。

ちなみに、未だにゴールは見えない。のところ、作者の気持ちが入ってます。


構想としては予定通りなのに…

どうして進行が遅くなるのでしょうか。

明日は、更新します。

嘘です。フライングエイプリールフールです…

ではまた次の話で会いましょう。

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