33話 帰
「しかし何故、私が選ばれたのか分かりません」と言う。
当然だ。
「運命を感じたといったような甘い戯言では無いのでご安心を。当然、理由はありますよ。しかし、今言っては意味を成さなくなる」
とアリスは言う。
深窓の姫。
「はぁ」と答える。
話がつかめない。内容の本質がわからない。
”僕”は何をしている?
「是非、御一考を」
「はい」
★夢の中★
ここはどこだろう。
輪郭がぼやけている。
あれは?海?
見ると確かに海だった。
海だ。昔、魚釣りをしたっけ。
釣りをしている。
河豚が釣れた。
これを食べたらどうなるのだろう。
食べてみる。
途端に赤が染まった。
ここはどこなのだ?
僕はどこにいるのだ?
分からない。
心臓が音を立てる。
★★
「…流石に悪夢過ぎる」
心地よい睡眠とはかけ離れているな。
それにしても、疲れたのかな。
休息が必要だ。
そろそろ、ガルディ領に帰ろう。
ノックの音が聞こえる。
「どうぞ」
「お早うございます。昨夜は遅くまで起きておられたようで」
ここは、王城だ。
ヨーゼフは城に入れたようだ。
朝食は外で食べる。
アリスには会いたくない。
俺の天敵である。
まあ、それは良いのだが。
「帰るぞ」
「承知致しました」
★ガルディ領★
今日は休みます。
しかしな。王都は近いからな。
物品の調達には素晴らしき場所だ。
物品の調達と言えば、ランプ侯だが、あそこは遠いし。
三大公爵は辺境伯という扱いだし。
ちなみに、辺境伯というのは貴族の最高位で伯爵と勘違いする人がいるけど違いますからね。
しかし、溜まりに溜まった書類の山。
仕事は増える。
まあ、羊皮紙だから嵩張るのだがな。
しかし、羊は安いらしい。
なぜだろう?と思ったら、知ってる羊ではなかった。
カルチャーショックである。
中国4大発明の一つ。
紙でも作っちゃおうかな。とか思っては無いけどさ、これはあんまりだよ。
以下無駄話は書かないっす。
ごめんっす。




