20話 人事を尽くしたら
王都に行きたいとは前から思っていた。
けれども王に会いたいとは思っていなかった。
俺は会ったことが有るのだが、”僕”は会ったことが無いのだ。
しかし今朝、伝令が来て『王都に来たれ』という王命が届いたのだ。
巷の噂によると、王女が病気だから助けることができる人を探しているのだとか。
無論、王命だから行かなくてはいけない。
丁重にお断りなどできないのだ。
ということで、ヨーゼフさん、ニィ、ライト、ガンさんと行きます。
ガンさんは護衛として。
そういえば、王都に別荘があるらしい。
ラインカフの物だがな。
彼の遺物は俺の物になるので(土地の多くと金の一部は王都に徴収されたが)
別荘は俺の物である。
貴族街にはあまり行きたくないが仕様がない。
学園を見る機会が有ればよいのだが。
「あ!」
そういやなんで俺は学園に通っていないのだろうか?
「どうされたのですか?」と聞いてきたヨーゼフさんに説明を求める。
「メイージ様は領地運営の為、免除されているのですよ」ということらしい。
「しかし、メイージ様が学校を御創りになるのであれば、卒業しなければなりませぬ」
まじかよ。
「しかし、学園は単位制です故、試験にてよい点を取れば単位の免除も有ります」
その説明詳しく!
ヨーゼフから聞いた話を纏めてみる。
俺は現在は休学となっている。
入学してないのに休学だとさ。
入学試験と一年に一度の『全校生徒総合科目テスト』のどちらかのテストで満点を取れば一発で卒業らしい。
どちらのテストも三時間×五日をかけて行われる。
全部で五百問前後らしい。
1.8分で一問解かなければいけないという訳だ。
無理じゃね?
メイージ(元)は馬鹿だし。
うぅ。
王都には一週間後には着いていないといけない。
んー。
「メイージ様、一つ方法が有ります」
「なんだ?」
「特例として学園長の他に王が卒業是認資格を持っております」
「使われたことは?」
「数年に一度は使われております」
「では、王女を治して報酬として卒業認定を貰えれば良いのか」
「報酬ではなく褒美ですよ」
さいですか。
ついに来ました俺の時代。
ん?あれ?
俺は何で卒業したいと思ったのだっけ?
別に俺は得しないじゃん。
まあいいや。
褒美なんてこんな物でしょ。
でも、治せなければどうだろう。
基本的には地球と同じだから大丈夫だろうけど。
癌とかだと無理。
うーん。風邪とかだと良いな。
インフルでも可。
手術が必要?ならば無理。
諦めなさい。
”僕”は手術は無理だよ。
別に王女の件で呼び出された訳じゃないのかもしれないけれど。
以下無駄話
薬は基本、エリートと言いますか、選りすぐりの先鋭なのです。
そんなエリートでも副作用があるので、まあ完璧な薬はないという事ですね。
人間でも同じ事がいえるでしょう。
主人公は癌は無理と言っていましたが、薬じゃ治らないというのと、そもそも薬を知らないという事です。
別に完璧な人間などいません。
まあ、万能な細胞は有るらしいですが。
もし、万能な人間がいたら、それは人間味のない人間なのでしょう。
以上!無駄話でした。




