17話 スラム街の一週間 4日目 表裏一体
ストックが無いくせにいつもの1.5倍を投稿するという無謀。
「では、日没まで 始め」という合図によって勝負は始まった。
皆さんやる気だ。
勝ったチームに賞品だからな。
「効率的な労働に不可欠な事ってなんだか分かるか」とニィに聞く。
すると「根性ですか?」と言った。
ちょっと君、脳筋担当じゃないだろ。
「お!嬢ちゃん 分かってるな」とバールさん。
まあ、脳筋担当はバールさんで十分だ。
「何を分かっているんだよ」
「あ? だってよーやる気さえあれば飯なしで一日 頑張れるだろ?」
お前だけだろそりゃ。
しかし、ある意味は的をいている。
「無理をすれば不可能ではない」
「じゃあどうしてのんきに朝飯食ってんだよ」
そう。俺らは今、朝食を食べているのです。
朝食後の運動は勧められないが食わぬよりまし。
「お前等まだ、食ってないだろ」
「まあな。ってもよ相手はヒイコラ働いてるぞ」
「別に構わないさ」
「勝てんのか」と真剣に聞いてきた。
「当然、だが少し急げ」と答える。
「りょーかい」
数分後には作業開始する。
本来なら準備運動をするべきだが明日筋肉痛になろうが構わない。
A班は・・・といったふうに分けていく。
相手は一斉にやっている。
ふーん。
つるはしを振るう。
ここの土はやけに硬い。
割るといった感じだ。
まあ、ここだけだから抜ければ柔らかい場所になるのだが。
黙々と作業と指揮を行う。
熱気が凄い。
というか、暑い。否、熱い!
夕焼け。紅き日が差し込む。
少したつと一瞬、強烈な光が来るがすぐに消える。
俺は作業を止めて息を吐き出した。
「圧倒的とは言わないが勝ちだな」
「そのようですね」とニィが答える。
自慢そうだ。
別にお前の手柄じゃないからな。
周りの人も喜んでいるが、何を隠そう一番喜んでるのは”僕”だ。
「さて、貴族の前で虚言を吐いた者はどうするか」
「私めにお任せを」とヨーゼフさん。
まあ、任せて大丈夫だろう。
「分かった」と言う。
彼は騒いでいるようだが、その内容は割愛しておく。
文句だったり自己弁護だったりとだけ言っておく。
さて、賞品を渡す。
何かは後で言おう。
さて、水路はもういいかな。
後はニィとバールさんに任せて次の作業をする事にしよう。
貴族ってこんな働くのかよ。
生きる為とは言え辛すぎるぞ。
屋敷に帰るとヨーゼフさんが帰っていた。
「ん?もう終わったのか」
「はい、恙無く」
それは良かった。
予想は、緩くて領を出ていくで、きつくて奴隷落ちかな。
スラム街の闇には入りたくないな。
見て見ぬ振りというか、スラム街の住人にとっては、当たり前となっているはずだから今は変えても恨みしか貰えないよ。
そりゃ酷いのは捕まえるが。
スラム街はまだまだ臭い。
とは言っても規模は減ると思うのだがな。
★視点変更★
私、ヨーゼフは現在、スラム街の奥にある居住区に来ております。
何故ここにいるのかと言いますと、一人の男を始末することになりましたので。
彼の名はザインというらしいです。
もっとも、メイージ様は知る気すら無かったようですが。
調べても氏は分からなかったので無いと考えて間違いないでしょう。
ザインは罵りや文句、不平を口にしております。
早くあの口を閉じたいのですが。
あと少し。
「・・あの馬鹿が・・俺・」
あと少し。
周りは異様なほどに静かです。
ある種の儀式ですからね。
「大体あの執事はなに様な」と言ってザインは崩れ落ちました。
背後から首の中央部を極細風という技を受けて死亡。
精霊術の風ですね。
私以外に使える人は、二人しか知りませんが、さらに範囲も狭く超近接の無手ともいえます。
跡は見えないのですから一度、殺ってしまえば楽ですね。
血もでないですし。
メイージ様への危険を無事に排除できたようです。
メイージ様が屋敷にお戻りになる前に私は戻らなければいけませぬ。
それが、私、執事の役目でありますから。
くれぐれもメイージ様には気づかれないようにしなくてはいけませぬ。
メイージ様の周りでは、平和でなければいけないのですからね。
そう望まれた故。
以下無駄話
主従の関係として最も多いのは主と執事なのではないでしょうか?
執事は主人の考えを読み行動する。
主は執事を信頼する。
という好循環があるからこそ、主と執事の関係は成立するのではないでしょうか?
さて、御恩と奉公と言いますとずいぶん昔の話ですが、スラム街の一週間では相互恩恵といった図式が成立しています。
御恩と奉公の場合は取った土地を貰うのですが今回の場合は自分の家をリフォームして給料を貰うと言う通常ではないような事が起こっております。
そりゃ人が来ますよね。
無論、メイージ君は意識しておこなっています。
今回、初めてのR15シーンがありました。
R15はグロです。
性的な描写は一切御座いません。
ハグやそれ 位です。




