16話 スラム街の一週間 3日目 尊厳
ここ最近毎日更新な気がします…
メイージ君の体型はデブと呼ぶには値しない。
けれど、運動をしなくては太りそうなので、つるはしを持って水路作業班に参加する。
バールさんという気前の良いおっちゃんに色々教わりながらつるはしを振り続ける。
スラム出身なのに暗い感じは見せないんだよな。
「おい!メイージさん そこは駄目だ。もうちょい右な」
「へい 了解」
みたいな雰囲気。
へい 了解とは言わないが…
メイージ様+敬語からメイージさん+敬語になりメイージさん+タメ口になった。
まあ、どうでも良いが。
と、そろそろ時間だ。
「作業止め 昼食だ」
「「「うぃーす」」」
なんかさ、もうちょい剣呑な雰囲気で作業しなきゃいけないのかと思っていたが良かった。
まあ、良いことがおこりゃ悪いことが起こる。
塞翁が馬って奴。
休憩中DQN(彼らの見た目は不良)がDIYを終えてBBQ(肉?ねーよ)をやっている途中のこと。
和やかな雰囲気で青空の下、賑やかで、それは楽しくて。けれど唐突にそれは始まって終わった。
終わった…
「死ねぇぇぇえぇ グゴッ」
と声が聞こえてきた。何だよ!と思っていたら酔っている男がヨーゼフさんに殴られた姿が見えた。
それはもう見事な腹パンだ。
「何があった?」と聞く。
いや、もうほんと何があったんだよ…
「メイージ様に害を成そうという者がおりましたので捕まえたところです」
「ん?ありゃ俺の元部下の・・・」とパールさん、、
「知り合いか?」
「まあな」
その後彼を縄で縛って俺の前に引っ張り出した。
その男は語り出す。
「お前のせいだ。貴族だけじゃねー。俺を正当に判断しろよ!ふざけんな!俺はここで終わっちゃいけないんだよ!早く縄を解け!」
言いたいことは分かる。
「バール」
「ん?何だ」
「合っているか?知り合いなんだろ」
「あいつは、自惚れてるだけだ」
ふーん。
面白い。
「良いだろう。縄を解いてやる。 お前に現場の指揮をとらせてやろう」
「分かりゃいいんだよ。ったく」
随分な口の聞きかただ。
真似できない。
「よろしいのですか?」とヨーゼフさん。
「構わねえよ」
むしろ、有り難いくらいだ。
バールさんが「良いのか?別にあいつは無能じゃないが」
そりゃな。
幼少期は優秀ともてはやされていたのだろう。
「二つ班を作る。作業の早さを競わせて、勝ったほうには賞品だ」
「ほう。なるほどな」と彼は頷いている。
ウザっ
奴は多分ミスる。
「では、明日からな」
「おうよ。俺の勝ちは決まっているがな」
なんという自信でしょう。
『井の中の蛙 大海を知らず』
狭い世界で自惚れろ。お山の大将が。
いや、大将にも見捨てられた負け犬だっけ。
というか、バールさん、何者だよ。
”僕”は彼みたいな奴が一番嫌いだ。
だから勝つ。そして・・・。
まあ、これは勝ってからで良いか。
まずは人数を公平に分ける。
「これで良いか?」
「駄目だ。お前のチームと俺のチームを変えろ」
そういうと思った。
明日は勝つ。
誤字訂正
対象→大将
以下無駄話
個人的には自惚れは七つの大罪にも匹敵すると思います。
虚飾というのも旧七つの大罪、(その頃は八つでしたが)同じようなものですね。
七つの大罪と言いますとキリスト教の訓えですね。
さて、宗教といいますとキリスト教 仏教 イスラム教 が有名ですかね。
あとはヒンドゥー教とか…
多種多様な宗教があるのですが万人に分かるように神がいるわけではないのですよね。
科学的には全ての事柄が証明できる筈と考える人も多いです。
作者もそんな中の一人です。
しかし本作品では精霊術といった摩訶不思議な科学では証明できない事があります。
それ故に神がいることの証明になるのではないでしょうか?
というわけで、精霊信仰という一神教が出来上がった訳です。
パチパチパチ




