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三十話

~王宮~

「いやぁ~こんなに話しの分かる王だとは思いませんでしたよ。」

「アッハハハ。まだ王子ですよ。光があれば闇がある。正も濁も飲み込んでこその王族ですよ。ま、父上には内緒なんですけどね」

「正も濁もですかぁ…」

ニヤニヤと笑う商人。

「何が言いたいんですか?」

「こんなこと王族さんに認めてもらって本当にいいんですか?身売りなんて。」

「何を言ってるんですか?認めてなんてないですよ?ただ、こっそり、バレない様、親のいない子供たちを引き取ってくれるのでしょう?」

「フフッ…そうでしたね…では、契約は成立ということd…」

いきなりドアが開いた。

「王子!!大変です!!」

「!?なんだエリオット!!不躾だぞ!!今会談中だ!!」

「申し訳ないありません!!しかし、王宮のメイドであるローナが攫われました!!今すぐ、騎士団を!!」

「!!あの子か!!…しかし、メイド一人の為に騎士団なんt…」

「出せ。今すぐ騎士団を。俺が許可しよう。」

「!!!!有り難うございます!!」

立ち去るエリオット

後ろから突如現れた人物。

「ち、父上!!」

「ん?俺が何も知らねぇわかんねぇとでも思ったか?バカ息子。」

何処からともなく現れて指示を出したのは現王だった。

「…ッ」

「闇人のボス…で、いいんだよな?てめーのところの部下が大事な大事な王宮の使用人に手ぇ出したらしいじゃねぇか?その部下共はしょっぴぃていいんだろ?本当は、てめーをしょっぴきてぇところだが…ま、今現在証拠なんてねぇしその辺はバカ息子に聞いておいおい、な。じゃあな。」ヒラヒラと手を振り、あくびをしながら去って行った王。

「………契約はなしだ。」

「!!何をいまさら!!」

「お前らがいくら動こうと無駄だ…全て父上に筒抜けだ…お前らはあの父上に生かされいるだけだ…」

「!!」

「早いところ帰ってくれ…俺は少し考える…」

「……」

ドアが閉まる。


……父上に要らぬ誤解をさせてしまったな…後でしっかり今のことを話そう…

しかし妙だな…父上は何故メイド一人のために騎士団を動かしたんだ?


*********

「おい、大丈夫かローナ?」

「………」


仕方がない…担いでいくか…

ヨイショ…軽いな…


「手錠かけんの遅くn…ってお前!!」


騒がれるのはまずい!!


愛刀を素早く取出し気絶させた。


安心せぇ、峰打ちじゃ…恥ずかしいな…


「さっきからどこ行ってんだY…ってえぇ!!?」


またか!!


気絶させる。

「なんだなんだ騒がし…おおぃ!!」

気絶させる。何度か繰り返していたが、騒ぎが大きくなり敵に囲まれ、ガメイ&ボス(仮)も戻ってきてしまった。

「デゥフフフフフ早くその女の子を置いて死ぬか、女の子ごと死ぬか選びな~」

「…ックソ!!!」

ジリジリと迫ってくる人攫いたち。

「デゥフフフフフ…どうするぅ?どうする~?」

突然走ってくる部下。

「た、大変です!!大変です!!」

「えぇい!!なんなんだ今日は!!!」

意識の戻ったローナ。

「!!ローナ!!」

「…む、すくさま…」

二人が会話をしているのに気付かない人攫いたち。

「本当にこんなことをしている暇はありません!!騎士団が!!王宮騎士団が大群でここに!!」

「な、なにぃ~!?おぃ!!お前ら急いでここを出るぞ!!」

「はぁ~い♪そぅはいかねぇよ~闇人ども★」

「!!この声はライアス!?」

「そうだよ~ローナ元気だった?…てかアンタちゃんと彼女を守ってあげなきゃダメじゃないか…」

「…すまない…」

「…ハァ、っとそれどころじゃなかったな、全員取り押さえろ!!」

「「「おぉー!!!」」」

「捕えられた子供たちは親の元へ分からない子供は教会へ預けろ!!」

王宮騎士団が間に合ったおかげで子ども13人は保護、人攫い20数名を捕えることができた。


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